「だいたい君はいつも〜だ」
「そもそも〜」
「この前もそうだっただろう!」
部下を叱るときに、この言葉は禁句です。
■叱っても引きずらない
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●単発で叱る。過去の失敗と合わせて叱らない
叱る時には単発で叱ることが大切です。
何か失敗をした時に、今この場でダイレクトに叱ってはいけないような場面も確かにあります。でも基本的には、時間がたってから叱ってはいけません。
そのことが起こった時点で、必ずその場ですませていくことです。
その場で叱って、あとは忘れ、決して尾を引いてはいけないのです。
何か起こった時、 1 週間ぐらいたってから叱ってもダメです。そうすると、上司は自分のことをずっと快く思っていなかったのだなと、部下は不安になってしまいます。
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そういう清疑心を生ませないことが、叱る時には一番大事です。
今叱っていても、明日になったら忘れる。一晩寝たら、それはすべて時効と思わないといけません。また、そういうふうに部下に思わせないといけないのです。
中谷彰宏著 『管理職がしなければならない50のこと』
中谷彰宏(著) 『管理職がしなければならない50のこと』
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管理職は常に部下に対しては中立を維持しないと、部下をマネジメントする事はできません。
感情的には好きな部下、嫌いな部下がいることは仕方がないです。
ただし、それを極力部下に見せないようにしないといけません。
そのために、意図的にも中立を装うことが必要です。
部下がもしあなたを怒らせるような失敗をしたとしても、その場で、「それではダメだ!」と言っておいて、すぐに忘れてしまうように務めることです。
忘れてしまう必要はありません。忘れたかのように振る舞えばいいだけです。
■叱った瞬間に過去のことにする
本書(『管理職がしなければならない50のこと』)では、翌日には忘れると書いてありますが、私の感覚からすれば遅すぎ。怒ったり叱ったりしたら、その言葉が終わった途端に、もうすっかり忘れて、「そういえば、このまえ××さんと飲みに行ったんだって?」とかいきなり「ヨタ話」をし始めればいいです。また会議中であれば、次の発言には「○○君のいうことはもっともだ」とことさら肯定発言をするようにします。
叱った事自体を忘れたかのように振る舞うためには、過去に叱ったことをぶり返さないことです。
それが冒頭の禁句。
■叱っても反省できない人
とはいえ、何度同じことで叱られても、その場だけの反省の弁で済ませてしまう部下もいます。ひどい人は反省の弁もなく、黙りこむだけという人も。こういう部下に対しては、「再発防止リスト」を作らせるようにしてます。
・発生した問題(失敗)
・発生した日時
・失敗した原因
・再発防止策
・実施内容・経過
これをEXCELで管理してます。
これがかけるまでは他の仕事は一切禁止。
一人で書けないようなら、同僚・先輩を集めて相談させます。
ただ、特定の部下だけに作らせると、いろいろややこしいことになるので、
「2度同じ失敗をした場合は全員が書くこと」
をルールにしてます。同じかどうかは私の判断で決める、と言ってあります。
■参考図書 『管理職がしなければならない50のこと』
管理職がしなければならない50のこと決断できないものに決断を下すのが、管理職の仕事。マニュアルから外れたところからが、
管理職の仕事。厳しいことでも明るく叱る。
すべての業種で通用する管理職のノウハウを、50の項目で学ぶ。
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●本書を引用した記事
セラピストを学ぶ
「だいたい君はいつも」は禁句
部下は育てるのではなく育つ
予算管理のコツ1:予定外の予算が出せることが管理
予算管理のコツ2:予定外の予算がの確保の仕方
答えは相手に言わせると前向きになってくれる
混沌を作り出す
明るく叱る
管理職がしなければならない50のこと
●このテーマの関連図書
あの人の下なら、「やる気」が出る。モチベーション・リーダーになる50の具体例