突然ですが、最近見た映画か読んだ小説のあらすじを要約して書きだしてみてください。目標は800字くらい。テキストファイルなら2Kバイト弱くらいですので、書くことが出来れば大した時間はかかりません。
ちなみに、このブログの長さでだいたいいつも3〜4Kバイトくらいです。
一気に書いているので、だいたい20〜30分です。
思い出すことはできても、多くの人は、脇役の名前や、あらすじを文章にすることができません。私がそうですので、もしかしたらみなさんはできるのかもしれませんが。
■会社説明会
4月になりましたので、昨年度の業績報告や、本年度の方針説明会、あるいは制度変更の説明会など、いろいろな全社的な説明会が行われていることと思います。この時に、ふと周りを見回すと、ノートをとっている人が殆どいません。
自分がお金を払ってまで見た映画や小説、感動した話でも、すぐに忘れちゃうのに、山のようにスライドがある業績資料なんてきっと覚えてないでしょうね。
極端な話、人事制度変更の説明会があって、その人事制度が施行されるのは、早くて1年後。でも、その時になって、あなたがどう評価されるかが記憶に無いとなれば、より評価されるように行動して、給料を上げて行きたいと思っても、全くわからないということになります。
「そんなの全社の共有Webページに載ってる」と思った方、実際に評価制度の評価基準や給与への反映のさせ方が書かれているページを開いてみてください。多分、辿りつけない方が多いのではないでしょうか。
人事は(おそらく)確信犯的に、わかりにくいところにおいているんですよ(きっと)。
■役員と同じ言葉で話す
もう一つ、例を。今年度の会社の売上や利益はいくらでしたか? 営業利益率は? ROEは?
多くの会社で業績報告会などでは発表されてるはずです。でも知らない人がおおい。
あなたがもし、自分の役職を上げて、もっと給料がもらえるようにしたいと思うのであれば、役員と同じ目線の感覚を持たないといけません。
もちろん、役員になったわけではないので、同じ責任で行動することがあるわけでもなく、実際に同じ目線で話せているかどうかはわかりませんが、少なくとも、役員は、会社を数字として捉えてます。その人たちに対して、「自分の部門のこの仕事がやりがいがなくて…」と話しても、全く役員には響きません(もちろん、聞くふりはします。従業員満足度を上げるために)。
逆に「この業務は、年間で見ると3人月程度かかっており、それで300万円の損失です。こちらの業務であれば、会社損益に対して0.1%の改善効果があると考えます」と言えれば役員は身を乗り出してくるでしょう。
■常にメモする
廊下でちょっとすれ違った役員・上司(直接の上司で吐くとも、自分より職位の人)が「××が○○なんだよな」と言ったことを聞いた瞬間に、それを記録に残してください。会社の説明会では、使われた数字、新しい人事制度のキーポイントを必ずメモして、反復しながら記憶してください。
覚えていれば、それを意識している上位職の人が何を気にして、そんなことを言っているのかわかりますよ。
背景がわかれば(あるいは想像がつけば)、適切な受け答えが返せます。
そうすれば、「こいつちゃんと勉強してるじゃん」となります。
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