音楽と仕事の日々

Youtubeのお気に入りの音楽と仕事のヒント

Tag:概念


「自動車」って何のことか、多分日本人ならわからな人はいないことでしょう。
Wikipediaによると、角川の1989年の国語辞典には、「発動機の動力で軌道なしに走る四輪車」と書かれているそうです。

もし、この「自動車」という単語を知らなかったらどうなるでしょうか。

たとえば、

 「我が家では自動車を近距離の買い物にしか使わないので、小型の自動車にして、旅行の時には大型の自動車をレンタルすることにしよう」

という事を考えた時、自動車という単語を知らなければ

 「我が家では"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"を近距離の買い物にしか使わないので、小型の"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"にして、旅行の時には大型の"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"をレンタルすることにしよう」
続きを読む


「自動車」って何のことか、多分日本人ならわからな人はいないことでしょう。
Wikipediaによると、角川の1989年の国語辞典には、「発動機の動力で軌道なしに走る四輪車」と書かれているそうです。

もし、この「自動車」という単語を知らなかったらどうなるでしょうか。

たとえば、

 「我が家では自動車を近距離の買い物にしか使わないので、小型の自動車にして、旅行の時には大型の自動車をレンタルすることにしよう」

という事を考えた時、自動車という単語を知らなければ

 「我が家では"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"を近距離の買い物にしか使わないので、小型の"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"にして、旅行の時には大型の"発動機の動力で軌道なしに走る四輪車"をレンタルすることにしよう」

読みにくいし、最初の方の部分なんて忘れちゃいますよね。

■言葉の力(ちから)

このブログではいろんな言葉について Wikipedia を引用しながら、私の個人的経験をご紹介しています。

個人的には、これが仕事をする上でも、また生活をする上でも大切なことだと思っています。

これについて、『大人のための読書の全技術』という本でこんな風に書かれてました。

★P253〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

つまり、今でこそ、まだまだその重要性を知られていないファシリテーターですが、それを知っていて、意識して行動することが、組織内におけるあなたの存在感を大きくする可能性が高いということです。

このように新しい様々な概念を手に入れるというのが、非常に重要な読書の役割です。そしてそれ以上に、読書によって身につけた概念の力を自分のものとして、現実に活用していくことが大切なのです。

齋藤孝(著) 『大人のための読書の全技術
――――――――――――――――――――――――――――★


ここでは「ファシリテーター」という言葉を使って説明していますが、この部分については全く同意。

ある特定の概念を表す名詞を知っているかどうかというのは、その人の思考の幅だけでなく、思考の深さも規定してると考えています。
だから、いろんな言葉を知ることが重要、と。

ただ、辞書を引いて言葉を知っただけでは、その言葉は自分の概念にはなりません。
たとえば、犬と猫の形態的特徴を辞書で正確に調べても、犬と猫の区別が付くようにはなりません。
それには実経験に基づく概念の形成が必要だからです。

だから、それについて繰り返し、手を替え品を替えて説明してくれる書籍と、実際にそのものに触れてみるという経験が必要なんですね。

そうすると、「発動機の動力で軌道なしに走る四輪車」ではなく、「自動車」として短く考えることができ、それを使った思考も可能になるわけです。

★P262〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●「これ知ってます」で終わらせない読書が、「概念活用法」の獲得につながっていく
私は、ここまで述べてきた「概念活用法」は、読書を現実世界で役立たせるための大きな武器だと思っています。読書で得た知識を概念としてしっかり自分のものとして、アウトプットするときに活用できるからです。

たとえば仕事をしているとき、自分が所属している組織や集団の中でどんな立ち位置にいて、どんな役割を担っているかを、客観的に認識するのは意外と難しいものです。そこで、マイナス面も含めて客観的な事実を伝え合うのです。そうすることで、いろいろな視点で物事を見ることができるようになり、客観的な現状把握が可能になる、ひいては修正も可能になるというわけです。

私も、学生たちに「準備、融通、フィードバック」を何回か唱えさせています。
仕事がどうやったらうまくいくかということを考えたときに、まず普通に準備して、それでライブの空間では融通を利かせ、最終的に終わった後にはちゃんとフィードバックしろということです。

このように、新しい言葉をきちんと概念として使いこなせるがどうかが、とても大切です。だから言葉というもののとらえ方を一回ちょっと整理してみて、それをどれだけ自分のものとして駆使できているかを、見直してみることも必要でしよう。

それは、本で読んだことを「これ知ってます」で終わらせないということです。それではちよっと物足りない。
本を読んだことを自分の中でいかに活用するか、いつも考え続けること。それが「概念活用力」を自分のものにするための練習の第一歩です。

※一部省略

齋藤孝(著) 『大人のための読書の全技術
――――――――――――――――――――――――――――★


■新しい概念は本からやってくる

私の場合、新しい概念や考え方などは、本で学んだものがほとんどです。
Wikipedia をよく引用しますが、それは、簡単かつ正確(一般的)に説明するために必要なものであって、私の概念を説明するものではないです。

あくまでも概念は私のイメージとして持っているものでしかなく、それは多くの本と実経験に基づくものでしかありません。

上記で紹介した『大人のための読書の全技術』という書籍では、こうした概念を形成するのに適した多数の本を紹介してくれています。もちろん、「どう学ぶか」が主体の本ですが。結構分厚くて読むのが大変ですが、本にどのように向きあえばいいのかを、表題の通り「方向から」解説されていますので、オススメ。


■参考図書 『大人のための読書の全技術

人の 10 倍速く読み、100 倍深く理解する。最終目的は、「読書スピードを自在にギアチェンジしながら、要約できるレベルで理解する」ようになること。
齋藤メソッドのすべてをこの一冊に詰め込みました。社会人が読んでおくべき 50 冊の必読リスト付き。




◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

大人のための読書の全技術
著者 :齋藤孝

大人のための読書の全技術
検索 :最安値検索

大人のための読書の全技術
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 本とともに暮らす
 言葉を手に入れなさい
 本を書き写す
 本屋に行くなら、図書館に行った方がいい
 耳で読む読書術:オーディオブックを活用する
 音読すると理解できる
 テンプレートを使うと仕事が早くなる
 拾読・通読・精読・考読
 古典・名著のすすめ2―解説本の使い方
 古典・名著のすすめ1―古典・名著を探す


●関連図書
 「何から読めばいいか」がわかる 全方位的読書案内
 読書が「知識」と「行動」に変わる本
 読む技術: 成熟した読書人を目指して
 ソーシャル時代のハイブリッド読書術
 読めば読むほど頭がよくなる読書術: 結果を出す人の“インプット”の技術
 一生イノベーションを起こしつづけるビジネスパーソンになるために20代で身につけたい読書の技法
●このテーマの関連図書


大人のための会話の全技術

大人のための書く全技術

読書の技法誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

齋藤孝の速読塾これで頭がグングンよくなる!(ちくま文庫)

「何から読めばいいか」がわかる全方位読書案内

読書力(岩波新書)



■同じテーマの記事

リンクリストを活用する

私は「リスト」をいろいろ作ります。リストのいいところは、なんでもかんでも一覧で見えてしまうこと。たとえば、何か買い物に行くのであれば、メモ帳に「買うものリスト」を作ってますし、OneDriveには「ほしいものリスト」、Outlookには、「タスクリスト」や「ToDoリスト」「やらないことリスト」などなど。本日はこのリストの中でちょっと変わり種。リンクリストのご紹介リンクリストリンクリストは、単体でリストとして存在しているわけで..

魅力的な名前をつける

自分が考えたアイディアや商品にどういう名前をつけるといいのかというのは、じつは心理学的にはいろいろ研究されてます。もし、何かを提案する、開発するみたいなリーダーになったら、名前を考えるというところに労力を使うといい結果が得られるかもしれません。クレヨン箱の中にある説得のヒントクレヨンの色の名前が素朴だったのは、遠い昔になってしまいました。いま新しいクレヨンの箱を開けてみれば、緑..

図解トレーニングで反射神経が鍛えられる

ちょっと想像してみてください。あなたの会社の社長が、今年度の経営計画について説明をしています。「社会環境が〜〜」「会社の業績が〜〜」「競合他社の動向が〜〜」::(中略):「だから、我々はをしなくてはいけないんだ!頑張ろう!」たぶん、毎年繰り返される光景ですよね。でも、たいてい覚えてません。唯一、覚えているのは、社長が「をするぞ!」と言ったという部分だけ。※下手をすると、そこす..

目指せ!少数派!

私は、「待たされる」「混雑している」という場所は原則的には嫌いです。やむを得ない場合もあるので、「原則的には」なのですが。たとえば、食事に行った時に、入り口に空き席待ちの人が大勢いると、たいていは、別の店に行きます。特にファミレスや回転すしとか、1時間も待ってでも食べたいほど美味しいか?と思っちゃいますが…。※ま、私は基本食べ物にこだわりがないので、どんなに美味しいところでも、1時間待とうという気にはなりませんが。※家族はそうは思わないみたいなので、やむを得ず1時間..

メトロノームとインターバルタイマ

をご紹介します。ときどき本ブログで「メトロノーム」が登場していますが、スマホのアプリで私が使っている・メトロノーム・タイマをご紹介します。これら2つは「一定の間隔で音やバイブが鳴動するもの」として使っているので、用途は同じです。ただ、測定できる長さ・複雑さにちょっと違いがあるだけです。きっかけ使うようになったのは、2つのビジネス書で紹介されていたのを読んで、「あぁ、なるほど!」と合点がいったから。タイマ..

ポストイット(付箋)はあらかじめ貼っておく

なにかやるべきことを忘れないように、ToDo を付箋紙に書いて、ノートに貼り付けている人はこんな方法はどうでしょう?ポストイットをあらかじめ貼っておくところで、ポストイットをいつも持ち歩くことはなかなか大変です。必要なときに限ってポストイットを持っていないという「マーフィーの怯則」が発生しやすいツールです。いろいろ試行錯誤した結果、「これだ!」という方法を 2 つ見つけました。ひとつは..

記憶する技術:呼吸法を取り入れる

呼吸法と記憶力は直接結びつかなさそうな気がしますが、実は呼吸法で記憶力が変わるそうですリズミカルに呼吸すると記憶力が上がる呼吸訓練で、記憶力を高める私たちは、普段何気なく呼吸をしています。そして、自分がどのような呼吸をしているかは、あまり気にしていません。ヨガや瞑想に興味のある人でなければ、わざわざ呼吸法を学ぼうという人もいないと思います。しかし、きちんとした呼吸法を身につけ..

適当にメルマガに登録すると知識が増える

「アイディアが天から降りてきた」なんていうのは一握りの天才だけで、凡人にはありえません。凡人がアイディアとして出せるのは自分が知っていること、頭のなかにあって出し入れができることだけです。アイディアを出すためには膨大な知識が必用ちょっとした思いつきであっても、上司から「おっ、それいいね」と言われるようなものでも、アイディアを出すためには、頭のなかから出し入れできる知識が必用です。多くのアイディアというのは、なにかのヒントが元になって、複数の知識が頭のなかで一本の糸..

模倣と創造のバランスを取る

最近とみに AI やら ディープラーニング やらが話題になりますね。多くの人が知っているゲームでもっとも難易度の高い囲碁でコンピュータが人間に勝った、というのが結構センセーショナルだったような気がしますが、それにもまして、クラウドが発達して巨大なデータを集めて、それを統計的に解析できるようになったことがおおきいような気がします。模倣と創造ということで、こういうことがよく言われるようになりました。..

「あ〜面白かった」は悪魔の言葉

休日にはよく映画を見ます。と言っても、映画館に行くわけではなく、レンタルビデオやネットで視聴できるものですが。基本的に「時間ケチんぼ」なので、移動は価値を生まないという基本原則が常に働いてしまいます。映画館に行くというのは、時間がもったいない、という気持ちが先立ってしまって…。※もちろん、映画館でないと楽しめない映画もあります。大音響・大画面などがポイントのものですね。ネット視聴だと、アマゾンのプライム会員がお得かも。私はこれをよく利用してます。「あ〜面白かった」も..

「読まない」という読書術

最近、ちょっと新しい分野に挑戦を始めました。「統計学」ってやつ。まずは本で情報収集を始めたのですが、これがさっぱり。なにしろ、確率分布だのベイズ確率だのでてきて、それも文字で表されているのかどうかすら理解できない記号の式が1ページまるごと。読まない読書術まあ、このブログで統計学のことを紹介しても意味が無いので、今さらながら読んでいてよかったと思う本をご紹介します。『難解な本を読む技術』という本です。本書は読書術について書かれて..

↑このページのトップヘ