文章や資料に説得力を持たせるためには、「主張が論理的に成り立っている」と思わせることが必要です。
もちろん、過去記事で書いてきたような資料の作り方も踏襲することが必要なのですが、「論理破綻」しているとみられると、どの様に相手に響く資料を作ったとしても、「気持ちの上ではわかるんだけどね」となりかねません。
じゃぁ、「論理的に成り立っている主張というのはどんなものなのか」について解説したのが本書、
もっと論理的な文章を書く
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敗戦後、わたしたちの暮らしは豊かになったという。
たしかに、物質的な生活に着目すれば日本人の暮らしは豊かになった。しかし暮らしというのは、人々が毎日過ごす日々の生活全般をいうはずだ。
毎日過ごす日々には、人と人とのふれあいや心の交流があり、精神的な生活も含まれている。
戦争に負けた後の日本は、精神的な生活という意味で考えると、はたして豊かになったといえるのか疑問が残る。それは物質的な豊かさを背景に、社会が大きく変化し、核家族化が進んだこと、個人主義的色彩が強まったことなどに押され、心の豊かさが失われたように思えるからである。
太平洋戦争前と太平洋戦争後を比べたとき、心の曲豆かさがどれほど変化したかを測ることはむずかしい。しかしわたしは戦前に比べ、第二次世界大戦後の日本では心の豊かさが失われたように思うのである。
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さまざまな考え方があるなかで、あなたの考えに説得力をもたせるためには、どうしたらよいでしようか。
本書でお話ししているようなひとつひとつの技術を使うことで、文書の論理性を高めていくことが必要なことはもちろんです。そうしたひとつひとつの積み重ねが、あなたの文章を論理的に魅せることにつながります。
といっても、こうした積み重ねは文章全体のトーンや印象の格調を高めるための作業といえます。
これに対して、あなたの考えそのものの説得力をずばり上げる方法もあります。それは「論拠を示す」ということです。わたしたち弁護士が裁判所に提出する準備書面では、文章のなかに括弧でくくられた文章が挿入されていることが多いです。
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このときに重要なのは、書く順序です。わたしは「後出し証拠の法則」とネーミングしています(拙著『弁護士が書いた究極の文章術』法学書院ソ参照)。ポイントは、証拠を後に述ペることです。まず自分の考えを述べて、そのあとで「〜先生も××といっている」と証拠を後出しするのです。
最初にあなたの考えが示されることで、「書き手の独自の考えなのかなあ?」「ほんとうにそうなのかね?」というクエスチョンが読み手に生じます。
しかしその直後に「権威ある学者の先生も同じことをいっているんですよ」という論文を示すことで、「なるほどそうか、それなら正しそうだ」と思ってもらうことができます。
これが順番が逆だと、あなたの考えというより、その学者の先生の考えをただ引用してマネしただけという印象になってしまいます。証拠は後出しで、しかも直後にというのがよいです。今度は裁判の書面ではなく、一般の文章でみてみましょう。
木山泰嗣(著) 『もっと論理的な文章を書く』
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たしかに、物質的な生活に着目すれば日本人の暮らしは豊かになった。しかし暮らしというのは、人々が毎日過ごす日々の生活全般をいうはずだ。
毎日過ごす日々には、人と人とのふれあいや心の交流があり、精神的な生活も含まれている。
戦争に負けた後の日本は、精神的な生活という意味で考えると、はたして豊かになったといえるのか疑問が残る。それは物質的な豊かさを背景に、社会が大きく変化し、核家族化が進んだこと、個人主義的色彩が強まったことなどに押され、心の豊かさが失われたように思えるからである。
太平洋戦争前と太平洋戦争後を比べたとき、心の曲豆かさがどれほど変化したかを測ることはむずかしい。しかしわたしは戦前に比べ、第二次世界大戦後の日本では心の豊かさが失われたように思うのである。
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