先日、ある面接者と雑談をしていた時、ふとその人の勘違いに気がついたので、ちょっとネタにしてみます。
■勘違い
面接の合否はどのように決まっているかご存じですか?実際ルール的には会社によって差があるのですが、
最低点が合格条件をクリアしている
平均点が合格条件をクリアしている
突出したスキルが認められる
の3パターンでしょうか。
ただ、評価点が決まるのは、評価の打合せ(面接の直後に面接官だけで行う評価点すり合わせ)で
最初に発言した人の意見
最も職位が高い人の意見
です。
これを、その面接者は、全員が黙ってつけた平均点が自分の評価点だと勘違いしてたんですね。
間違いの元は「面接官は相談をせずに評価点を決める」というところ。
そんなことはありません。
■面接後の評価レビュー
「レビュー」というほどのこともないですが、面接が終わると、短時間「今の人どうだった?」という話をします。その時に、多くの場合は、
最初に発言した人の意見
最も職位が高い人の意見
のいずれかで、今までメモしていた評価点を書き換えるんですよ。
まず最初に発言するのは、面接官で、割合強く印象をもった人です。この人が、
「あの人はダメだね。なぜなら〜」
「あのひといいね。なぜなら〜」
と発言します。この人が面接官のうち最も職位が高ければ、ほぼそれで合否は決まりです。
もし他の面接官が異なる評価をつけていたら、「なるほど」と言いながら、自分がつけた評価結果を書き直します。
で、その結果が面接の評価点になるわけ。
だから、3人とか4人とかで評価しても、評価点が大きくずれることはありません。
職位がほぼ同じなら、影響力が高い人の発言が有効です。
いずれにしろ、「エライ人」が一人で合否を決めているみたいなもんです。
■「エライ人」の見分け方
だから、面接を受けるときには、「エライ人」の反応を見ながら、その人に向かって色々話をするのが得策。自分に話しかけてくれていると思えば、大抵の人は好意的にものごとを見ます。じゃぁ、どうやって「エライ人」を見分けるのかというと、これが割と単純です。
・面接官の中央に座っている
・最初に質問をする(人事部以外で)
・面接官の中で最も年配
・他の面接官の発言に割り込んで発言する
などの場合は、その人が意思決定権を握っていると考えてほぼ間違いありません。
面接を受ける人は、人事部の人とは面識が事前にできるので、つい、人事部の人に親近感を抱いて、その人に向けて話をしがちです。でも人事部は採否の権限はあるのですが、評価点をつけるのは、最も権限が弱いんです。
だから、人事部の人に好意を持ってもらってもあまり評価は良くなりません。
それよりも、わからないうちは中央に座っている人に、ある程度面接官の力関係が解ったら、その最も力の有りそうな人に向かって話をしたり、相手の表情を見て、もう少し説明を加えたりすることのほうが有効です。