■コーチング講座で習ったことを自分の部下に適用してはいけない
「きみならどうしたらいいと思う?」
「きみは、次にどうする?」
最近良く聞くようになったセリフですね。
管理職になったり、管理職直前の人に対して、人事教育の一環として
コーチング研修をする会社が増えましたし、ビジネス書などにもよく出てきますので、極力使うことにしている人がいるみたいですね。
そんなことやれるわけがありません。
実は10年近く前の事になりますが、「コーチング研修」で講師の方に噛み付いたことがあります。
「自律的に考えて、こちらの思ったことができる部下なら、自分の経験で言えば『このようにしたいんですがいいですか?』と言ってくるでしょう。それを言わずに、『これが難しい』、『これができない』と行ってきている部下に『きみならどうする?』で期待する答えが返って来たことがありませんが、なぜそれができると言えるのでしょうか?」
と。まぁほとんどインネンに近かったですが。
ただ、同じ講習に出席されていた方からは結構賛同をいただきましたけどね。
※あの時の講師の先生。すみません。オトナ気なかったですね…。反省してます。m(_"_)m
■人の能力にはばらつきがある
あなたが上司であったり、後輩指導者であったりした場合、会社から見て
あなたのほうが優れていると思われているわけですね。
つまり、より多くの経験を積み、実践を通じて多くの知識を持っていると考えられているわけです。
要は、あなたがわかるようなことでも、相手にはわからないということです。
そのわかってない相手に
「きみならどうしたらいいと思う?」
なんて言っても、期待する答えが返ってくると思うほうが、どうかしてる。
もちろん、すべての面で指導者が優れているなどということはありません。相手のほうが優れている点もあります。
ただ、全体としては、あなた(指導者)のほう(相対的に)が優れているのだから、指導者や上司という役割をもらっているわけです。
さらに、相手にもレベルがあります。
・ちょっとヒントを出せば分かる人 ・答えを言えば行動に展開できる人 ・行動を具体的に言わないとできない人 ・言ってもできない(やらない?)人それぞれに対応した指導方法が必要なわけです。
あなたが指導者として指導の成果を出したい、あるいは上司として部門の成果を上げたいと思っているなら、「コーチング研修」などのことは、
方法のひとつと割りきって、相手の能力をよく観察・評価して、指導しましょう。
■同じテーマの記事
Excelで2つのファイルを見ながら作業する時がありますよね。比較するときとか。Excelは普通に開くと、ファイルを子ウインドウとして開いてしまって、親になるExcelは一つだけになります。PCに2つのモニタがつながっていて、そこで2つのExcelを比較しようとすると、モニタの大きさが違うので、どうしてもひとつのモニタにしか表示できません。※むりやり2画面にまたがる大きさにするという方法もなくはないですが。そこで、こういうシチュエーションにあうように、2つの Exce..
どうも日本語というのは、母国語で話し慣れているので、あまり意識しなくてもそれなりの文章が話せたり、書けたりします。ところがちゃんと勉強してみると、以外に知らないことが少なくありません。ちょっとだけわかりやすい文章を書くためのコツのひとつに、文体を揃えるという事があります。ネットで辞書を引いてみると、文体1 文章の様式。口語体・文語体・和文体・漢文体・書簡体・論文体など。2 その作者にみられる特有な文章..
仕事柄、パワーポイントやExcelなどでオートシェイプで書いた図やチャートを見る機会が多くあります。その際、結構気になるのが、オートシェイプやそれによって書かれた図、チャートの不揃いさ。・ホームベースのオートシェイプで流れを表すときに、オートシェイプの大きさがバラバラ・フローチャートで中心点があっていないため、接続している線が傾いている・スケジュールを書いた図が不均等に並んでるもちろん、これらは発表者(資料の作..
過去記事でも何度か紹介しましたが、「自分が本当にやりたいことってなんだろう」っていうのが過去の自分の悩みでした。成功本などを読むと、「どうしてもやりたいこと」というテーマがあって、それに向かって突き進めと書いてあるのですが、どうやったら「どうしてもやりたいこと」がわかるのかっていうのは、「考えろ」程度にしか書いてない。でも、「やりたいことはありません」というのも寂しいですし、年のはじめに、ちょっと落ち着いて考えてみませんか。..
今週は、夏休みに読みたいビジネス書の紹介です。本日は以前にも紹介してます「残念な人の仕事の中身」という本。元ネタを使いまわしているようですが、結局たくさんのビジネス書を読んでも、本当に「これは、何度も読み返したい」という本は数えるほどしかありません。それは自分の課題認識によって人それぞれなのかもしれませんが、このブログでは、沢山の本を紹介することではなく、自分がやってみて役だったものを紹介していますので、どうしても新刊などはあまり紹介出来ません(実際にやって効果が実感..
私も含め、どうもストイックな人が多いような気がします。これじゃあダメだもっと頑張らないともちろん、自分の課題を発見し解決していくことは良いことだと思います。ただ、それはマイナスをゼロにする方法でしかありません。ダメなところを改善してもプラスにはならないんです。一方で、良いところをより活用しようとしたり、より伸ばそうとするとプラスがさらに大きなプラスになります。アファメーション「アファメーション」という言葉の発祥..
コメント