ちょっとペンとメモ帳を出してみてください。

3秒以内に用意できた人、すばらしい!
あなたには特別な情報が待っています。多分……

■人間の脳には3秒以上保存ができない


人間の脳にはワーキングメモリというメモリがあって、非常に短時間だけ情報を持つことができるそうです。だいたい7つくらいだと言われています。

このワーキングメモリのデータの保存期間はすごく短くて、3~5秒と言われています。

つまり、なにかヒントになることに引っかかったときに、10秒もすればそれが何だったのかを忘れてしまうということです。

それを何度も出し入れしているとだんだん長期記憶に移行するそうですが、新しい情報が入ってくるごとに上書きされてしまうので、周囲の情報が多いとほぼ瞬間的になくなってしまいます。

何かを取ろうとしてそこに歩き始めたけど、別のことを考えたために、なんでそこに行こうとしていたか自体を忘れてしまった、というのは、ワーキングメモリにしかその対象が入っていなかったからですね。


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●ノルアドレナリンは「記憶力」にも影響する
ノルアドレナリンはストレス反応以外にも、脳内で非常に重要な役割を担っています。

それは、「ワーキングメモリ」です。ワーキングメモリというのは、いわば「脳のメモ帳」です。

ごく短時問、一時的に情報報を蓄えておくスべースとイメージしたらいいでしょう。

脳はそこに情報を並べて、作業を行っていると考えてください。

例えば、友達から携帯の番号を教えてもらうとしましょう。

 123-456-7890

自分のアドレス帳に登録し終えるまで、どうしても 5 秒か 10 秒ほどかかります。その数秒の間、「123-456-7890」という文字列が、脳内のワーキングメモリに一時保存されているわけです。あくまでも一時保存ですから、時間が経てばすぐに忘れます。

このワーキングメモリを司るのは、ちょうど額の裏側にあたる場所にある「前頭前野」と呼ばれる部位です。

前頭前野は、人間の脳で最も発達している部位であり、大脳皮質の約 30% を占めています。

高度な脳活動をすることで知られる類人猿でも、前頭前野の割合は 10% 以下に過ぎませんから、人問か圧倒的に多いことがわかります。

それだ前頭前野は、「人間らしさを司る部位」とも言われます。

この前頭前野は、脳内のさまざまな情報が集まる場所でもあり、「思考する」「意思決定する」「感情を制御する」「行動を抑制する」「コミュニケーションをとる」など、人間の垂要な行動の大部分を行っているのです。

前頭前野には、ドーバミンやセロトニンなどの神経も分布していますが、ノルアドレナリンはドーパミンと並び特にワーキングメモリと関係しています。

(著) 『脳内物質仕事術
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なのだそうです。

だから、即座にメモできるものがないと、忘れちゃうんですよ。
決して歳のせいではありません(笑)

■情報がほしければ、受け入れる準備をしておきなさい


「セレンディピティ」ということばがあるように、自分が必要としてる情報やヒントは、突然訪れます。その瞬間に捉える準備をしていないと、それは単に消えていってしまいます。

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だから私は、自分にもらうラブレターと同じぐらいの気持ちで、そのアンケートを一生懸命読みます。

その中に、「いいお話でした。できればメモ用紙があればよかったなと思います」という意見がありました。

主催者の人は、「次回はメモ用紙を配付しましようか」と言ってくださいました。

私は、お断りしました。厳しい話をします。

メモ用紙は配付してもらうものではありません。講演を聞きに行く前に、ペンとメモ用紙を持っていくべきです。心の中に、ペンとメモ用紙を持っていくのです。

メモ用紙は配られなくても、今日何か一つ、いい言葉を見つけて帰ろうという人は、ちゃんとペンを持ってきます。

ああなるほどそうだなということを勉強して帰ろうと思う人は、ちゃんとメモ用紙を持ってきます。

「配付してほしい」と言うのは、「今日は、何あるの?」という姿勢で来ているのです。
 :
 :(中略)
 :
なぜメモ用紙を持って来ないかというと、誰かの話を聞く時に最初から何かを得ようという姿勢がないからです

いい話かどうか会うまでわからない、というスタンスでいるのです。

いい話だったらメモしよう。面白くなかったらメモする必要はない。

メモ用紙とペンを持っていくことは、それほど大変な作業ではありません。けれども、面倒くさがり屋にとっては面倒くさい作業になるわけです。

ペンもメモ用紙も持たずに行ったとしても、結局得るものはありません。

「何か一つでもいいから、ヒントをつかんで帰ろう」という姿勢が大事です。これが、心の中にペンとメモ用紙を持っということです。

何かきっとあるはずだ。あなたは今、いろいろなことをチャレンジして壁にぶつかって、その壁を乗り越えるためのヒントをつかもうとしています。

そういう時は、絶対にペンとメモ用紙を持っていきます。

これは、なにも講演に行く時だけのことではありません。ふだんの生活の中でも、買い物に行って、レジを待っている間に、隣の人がポロツと言った言葉がヒントになることもあります。

喫茶店で隣の人がしゃべっていることを漏れ聞いて、その一言が解決のカギになることもあるわけです。

これは、常にアンテナを張りめぐらせて、あなたが抱えている課題を常に考えているからできるのです

中谷彰宏(著) 『会社で教えてくれない50のこと
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まぁ、そういうことですね。

ところで、いま何かメモしました?



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