過去記事でなんども「人事評価」あるいは単に「評価」という言葉を使ってますが、基本的に「受身形」で使います。
つまり、サラリーマンは、管理職であっても、「評価される」側の人間です。
■自分の評価は意味がない
よく期末の面談で「自己評価」を提出しますよね。自分で「今期はこんなことができた」「自分にはこんな力がある」というアピールです。
でも、それがそのまま採用されることはありません。結局、上司が「いやいや、そんなことはない」と思えば、自己評価が最高評価の5点でも、上司が最低点の1点をつければ、評価結果は1点で確定します。
自分で自分を評価することは、大した意味はありません。
もちろん、自分の評価にもとづいて、自分の強みや弱みを把握して強化していくという、自分の成長にとっては意味があります。また、上司に対してアピールすることで、上司の着目点を自分の強みに向けさせるという意味はありますが、それすら、逆効果になる場合もあるので要注意。
上司はと言うと、さらにその上に上司がいるので、その上司から評価を受ける立場です。
管理職はもっと恐ろしいことに、自分自身の能力だけではなく、部下の能力もひっくるめて評価されるので、個人としてはスーパーサラリーマンであっても、部下がボケばっかりだと評価は低くなります。なので、上司は必死に部下を育てようとするわけです。
さらに突き詰めていくと、社長は世間から評価されてます。
たとえば、会社更生法を適用しないといけなくなるほどの会社を立て直せば、その人には大きな評価が与えられます。たとえ、たまたまいい時流に乗って、誰がやっても業績が回復したような場合でも…。
■自分の価値は他人が決める
★P20〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
つまり、自分自身が考える「自分の価値」は、それだけではただの独りよがりな考えなのです。
他人がそれを認知することではじめて自分の価値と呼べるものになるのです。こういうと、多くの人から「そんなことはない。自分の価値は自分で判断するものだ」という声が聞こえてきそうですが、このことは紛れもなくこの社会の現実なのです。
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:(中略)
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自分の価値は他人が評価します。
何度も申し上げますが、これがこの本の中で最も大切な考え方ですので、ぜひ理解してください。
松尾昭仁(著) 『「その他大勢」から一瞬で抜け出す技術』
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逆に言えば、自分の能力がどうであれ、他人から認知されるような行動や結果をだせば、高く評価されるわけです。
それが、自分の得意なことなのか、そうでないのかは関係ありません。
ドラッカーの言うところの「求められている貢献をする」です。
求められてもいないことをしても、評価はされません。悪い評価をされる場合すらあります。
「なにができるか」ではなくて、「何をしてほしいと思われているか」を探り、「相手が期待しているものを提供する」ことが、評価されるっていうことです。
■評価されることに慣れる
この前提に慣れていないと、「頑張っているのに評価されない」っていう不満につながります。
頑張ったかどうかや、それが得意なのかどうかは評価とはなんの関係ないんですよ。
英語が得意だからと言って、日本語ネイティブのお客様に頑張って英語でプレゼンしても、「何しに来たんだオマエ?」になっちゃいます。そんなこと誰も期待してません。
いつも「相手は何を求めているのか」を考える習慣をつくらないと、「自分が何を提供できるか」とつい考えてしまいます。
求めてもいないものを売りつけられても、嬉しいこともなんともありません。
「評価してもらえない」という不満は、「相手が求めているものを理解できてない」と告白しているようなものですね。
■参考図書 『「その他大勢」から一瞬で抜け出す技術』
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評価されることに慣れる
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