★P192〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

プレイン・ストーミングの効果をさらに高め、実践的にするためGE(ゼネラル・エレクトリック)社の子会社が考案したものが、欠点列挙法希望点列挙法です。

どちらも、プレイン・ストーミングを2 回行います。
欠点あるいは希望点だけをピックアップするブレイン・ストーミングとそれを解消・実現するブレイン・ストーミングです。

欠点列挙法は、ブレイン・ストーミングを行う際に、テーマに沿って欠点や欠陥をたくさんあげます。つまり「あら探し」をするわけです。

たとえば、「うちの新人社員」というテーマを決め、あら探しをして、欠点をどんどんあげていきます。「あいさつがろくにできてない」「やる気が感じられない」「報告が足りない」など山ほど出てくるでしよう。この手の作業は「あら探し」が得意な人は嬉々として取り組むはずです。これが1 回目のブレイン・
ストーミングです。

次に、それらの欠点や欠陥の巾で特に重要なものをピックアップして、その改善・克服する方法を2 回目のブレイン・ストーミングで考えます。

「あいさつが気持ちよいと思う新人を表彰する」「あいさつの重要性を書いたポスターを壁に掲ボする」「朝会を励行し、まずは朝一番であいさつを実践する」など改善方法をどんどん出していきます。

希望点列挙法は、欠点列挙法が現状の「改善型ブレイン・ストーミング」だとすれば、最初に「理想」を決定して、それを実現させるための具体的な手法を検討する「改革型ブレイン・ストーミング」です。

先の「うちの新入社員」というテーマであれば「若々しく明るい」「自ら行動する自律型」「先輩や上司と密なコミュニケーション」「指摘された部分を素直に受け止めすぐに改善」「前例にとらわれない奇抜なアイデアが出る」「卓越した業績」などが出てくるでしょう。

そして、それらの中で重要なものに絞って、さらに2 回目のブレイン・ストーミングでそれを実現させるアイデアを出していきます。

欠点列挙法も希望点列挙法も、テーマは新商品開発、業務改善、人事採用、マーケティング、事業副画などなんでもありです。
ブレイン・ストーミングがうまくいかない場合は、こうしたフレームワークを使ってみるのも有効だと思います。

永田豊志(著) 『発想フレームワーク55
――――――――――――――――――――――――――――★


まあ、私ごときが説明するより、本書『発想フレームワーク55』を丸ごと実際にやってみるとわかります。

多くの人が、「ブレスト」というと「あるテーマに沿った、そのテーマを具体化するアイディアを挙げる」みたいなことに使っていると思いますが、目的は何も具体化である必要性はないわけです。

私の会社では、このやり方もひとつの方法として、プロジェクトの初期などに、「過去プロジェクトの問題点ブレスト」なるものをやるようになりました。
もちろん、みんなわかっているのですが、問題点を出した以上、何らかの対策を考えるブレストが次にやってくるのは確かなのですが、過去の出来事をあげつらって、悪口を言い合うのは、結構盛り上がるひとときだったりします。


■対策ブレストはアイディアを持ち寄って


本書『発想フレームワーク55』では、「希望点~」「改善型~」とか書いてありますが、ここは私の経験だと、なにも用意せずに集まって「はい。対策のアイディア出しをやりましょう!」というとお通夜になります。

ですので、第1回の「欠点~」が終わったところで、ある程度グルーピングして、人数分までグルーピングで来たら、それの対策を考えてくるのを一人づつの宿題にします。第2回はその宿題発表から始まります。

■一人で考えさせない、半順ブレスト


その宿題に対して、全員で、「いいところ」「悪いところ」を議論して、その結果を別の人が、その欠点と長所を活かすという宿題を持ってかえります。
これが大体半順くらいすると、かなり洗練され、全員の意見がちゃんと入った対策案になります。これを私は勝手に半順ブレストと読んでます。

■欠点→改善→半順→完成


で、ブレストとしては、

 欠点→改善→半順→完成

のターンをやり切ると、ほぼ完成形が出来上がります。これに上司の意見を加えて、「みんなで考えた案だよね~」とにこやかに活動に移行する宣言をしちゃうと、それなりに前向きに取り組んでくれる人がおおいみたい。

お試しあれ。



■参考図書 『発想フレームワーク55





立ち読みできます立ち読み可
本書は、ビジネスパーソンにとって、これからの時代のもっとも重要な知的ウェポンとなるクリエイティビティを磨くための発想力、アイデアを生み出すためのフレームークを提供するものである。
ロジカルシンキングや地頭力はもちろん重要だ。しかしそうした「左脳型発想術」だけでは、改善はできても大きな成果は望めない。八方ふさがり状態であってもブレイクスルーを起こし、大成功を引き寄せるには、前例や従来の固定観念をくつがえす「右脳型発想術=第六感発想術」が必要だ。
従来のアイデア生成の本は広告関連など元々クリエイティブな仕事をしている人向けが多数だった。そのため、アイデアづくりが日常業務となる専門職以外の読者にとっては、もっと短時間で実務に使えるアイデア発想方法が切望されてきた。
本書は、一般のビジネスマンやOL、経営者や勉強に熱心な読者に対して、フレームワークを駆使した「短時間」で「最大の成果」を生むためのアイデア作成方法を解説する。






◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

発想フレームワーク55
著者 :永田豊志

発想フレームワーク55
検索 :最安値検索

発想フレームワーク55
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 図解トレーニングで反射神経が鍛えられる
 NM法を使う実例
 課題は5W2Hで分解する
 フェニックスチェックリスト:適切な質問は発想力を刺激する
 発想法:ファンクショナル・アプローチ
 アナロジー発想法
 NM法を使う実例
 発想法:ブレインライティング
 発想法:マインドマップ発想法
 発想法:連想の4法則

●このテーマの関連図書


知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100

[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術

プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術

人生の大問題を図解する!

プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術

すべての勉強は、「図」!でうまくいく:今までの10倍「記憶力」「思考力」…



■同じテーマの記事

発想法:ブレインライティング

今週は先週に引き続き、『発想フレームワーク55』から、私が好んで使う発想法をご紹介してます。アイディアを書き出すブレインライティングまた、ブレイン・ストーミングのライティング版とも言える「ブレインニフイティング法」というものもあります。ブレイン・ストーミングが、参加者の口頭によるアイデア発想方法で、会議は非常に活発な雰囲気であるのに対して、こちらは、別名..

発想法:拡散・収束発想法

「フレームワーク」とは、直接的に日本語にすると枠組みのことを言います。いろいろな考えを整理するために頻繁に使用される汎用的な機能・法則・思想などを一般的な構造にしてパターンを示したものです。よく言われる「マーケティングの4P」ですとか、戦略における「SWOT分析」などなどすごくたくさんあります。アイディア発想法にもたくさんのフレームワークがあります。有名なところではオズボーンのチェックリストとか。本日は発想法における拡散..

発想法:ブレインストーミングの欠点列挙法と希望点列挙法

プレイン・ストーミングの効果をさらに高め、実践的にするためGE(ゼネラル・エレクトリック)社の子会社が考案したものが、欠点列挙法と希望点列挙法です。どちらも、プレイン・ストーミングを2 回行います。欠点あるいは希望点だけをピックアップするブレイン・ストーミングとそれを解消・実現するブレイン・ストーミングです。欠点列挙法は、ブレイン・ストーミングを行う際に、テーマに沿っ..

発想法:シネクティクスとアナロジー発想法

「異なる何か」とのコラボレーションで大切な考え方に「アナ口ジー」というものがあります。アナロジーというのは、「類推」「類比」のことで、簡単に言うと、あるモノと別のモノの類似点に着目して、連想する工程です。このアナロジーを使った発想技法として、ウイリアム・J ・ゴードンの「シネクティクス」があります。シネクティクスとは「異質なものを結びつけ統合する」という意味の..

発想法:ブレインストーミングの欠点列挙法と希望点列挙法

今週は先週に引き続き、『革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55』から、私が好んで使う発想法をご紹介してます。ブレスト有効活用のための、欠点列挙法と希望点列挙法プレイン・ストーミングの効果をさらに高め、実践的にするためGE(ゼネラル・エレクトリック)社の子会社が考案したものが、欠点列挙法と希望点列挙法です。どちらも、..