こういう定義があるわけではありませんが、様々なジャンルで、いわゆる「バイブル」「名著」と言われる本があります。

私なりに、いろんな書籍や情報をあたってみて、これは「バイブル」「名著」だと考えるリストを

 ビジネス書名著目録(必須図書)

にまとめて紹介してます。まだオールジャンルのみで、ジャンルごとに詳細をまとめている最中ですが。

■K&Rから始まった


その昔、C言語を勉強しようとした時に参考書として最初に買った本が

 プログラミング言語C

という本でした。別に意図して買ったわけではなく、タイトルがそのものずばり、だったからです。

しばらくして、他の本にも当たり始めて、やっとこの本が「バイブル本」抱っことに気が付きました。
ほとんどのC言語関係の本で、これが「参考文献」に上げられていたり、本文中で触れられていたからです。
※ちなみに本書は著者ブライアン・カーニハン (Brian W. Kernighan) とデニス・リッチー (Dennis M. Ritchie)の名前から「K&R」と呼ばれてました。

そして、気がついてしまいました。参考用に買った本は、一応全体が網羅されてはいましたが、初心者向けだったり、言い方がやや曖昧だったりと、所詮は2次コピーというものだったのです。

それ以後、何を読むにしても、まずそのジャンルで「バイブル」と言われている本を探して、それを読んでから、他の本でわからないところを調べたり、理解を深めるようにしています。

この読み方が多分正しいのだろうと考えてます。


■バイブル本は骨が折れる


しかし、こうした、いわゆる「バイブル本」は、読むのにすごく骨が折れます。

書いてあることが難解だったり、初心者には理解できないような論理展開がされていたりします。

★P184〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

まず読者は、ベストをつくして一冊の本を読み、そのあとで注釈書を読んでそれまで残っていた自分の疑問を解決する。これが、注釈の正し利用のしかたである。のっけから注釈を読んでしまうと、注釈者が取り上げている問題ばかりに気をとられ、他に重要な問題があっても見落としてしまいがちになる。それはもう自分の読書とは言えない。
すでにある本を読み終えてしまってから、手引きに誤りがあることを発見し、それを指摘したとしても、読者に実害はない。しかし、手引きに頼りすぎで、もとの本を読み違えたとしたら、それはことだ。

モーティマー・J・アドラー著  『本を読む本

モーティマー・J.アドラー(著) 『本を読む本
――――――――――――――――――――――――――――★


全くもってその通り。

派生本(バイブル本を参考文献にしている本)は、

 バイブル本の手引き

に使うのが良いですね。

受験勉強でも、教科書がバイブルで、それの理解を強化するために参考書を使いましたよね。

世に出ている多くの本は、理解を強化するためにあるのであって、その本質というのは、バイブル本にあると理解してます。

■バイブルを探せ


バイブルはそのジャンルでもっとも引用されているもので、多くの場合古い本です。

どうやって探すかというと、

 ・本を見たら「参考文献」は必ずチェックする。参考文献で「聞いたことのある書名」は要注意
 ・本文中で「×××に書いてあるとおり~」などの表現が出たら、バイブル本である可能性が高い
 ・ネットで「バイブル本」「名著」などと自分の調べたいジャンルを組み合わせて検索してみる
 ・アマゾンなどで、ロングセラーになっている本を探す

ということをやってます。

多くの場合、「バイブル」「名著」と言われる本は、そのジャンルの著者は必ずチェックしています。ということは、「参考文献」にあげられることが多いです。また、当然ながら著者が説得力をもたせるのに、その本の名前を使うこともしばしばされます。

そしてアマゾンなどでも、古い本にもかかわらず、ず~っと売れ続けている本だということになります。
年間ベストセラーごときでは私の食指は動きません。ましてや週間ベストセラーなんて、出版社の都合でなんとでもなりますから。

あと、オマケですが、

 ビジネス書名著目録(必須図書)

も使っていただけると嬉しいです。



■参考図書 『本を読む本




本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。






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本を読む本
著者 :モーティマー・J.アドラー

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●関連 Web
 上から目線の「本を読む本」を10倍楽しく読む方法
 Wikipedia:モーティマー・アドラー

●本書を引用した記事
 図読(図解読書)する
 仕事にも趣味にも効く「ハイスピードツィート」のテクニックで知識と頭の反応速度を鍛える
 注釈本の使い方
 あるがまま読むと速読できる
 メトロノームとインターバルタイマ
 「読まない」という読書術
 英会話ができるようになる?「英語モードスイッチ」
 本と読みながら用語を調べてはいけない

●このテーマの関連図書


知的複眼思考法誰でも持っている創造力のスイッチ(講談社 α文庫)

読書術(岩波現代文庫)

読書について他二篇(岩波文庫)

本はどう読むか(講談社現代新書)

思考の整理学(ちくま文庫)

読書の技法誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門



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