★――――――――――――――――――――――――――
故曰、知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。

読み下し文
故(ゆえ)に曰(いわ)く、彼(か)れを知り己(おの)れを知れば、百戦殆(あや)うからず。
彼(か)れを知らずして己(おの)れを知れば、一勝一負(いっしょういちぶ)す。
彼(か)れを知らず、己(おの)れを知らざれば、戦う毎(ごと)に必ず殆(あや)うし。

意味
敵の実情を知り、また自軍の実態を知る。そうすれば、百度戦っても危ういことはない。また、敵の実態については十分な情報が得られなかった。しかし、自軍の実態については十分把握していた。このような場合には、勝ったり負けたりとなる。敵を知らずまた己をも知らないということでは、戦うたびに見を危険に晒すことになる。

湯浅邦弘 著    『孫子・三十六計
――――――――――――――――――――――――――★


「孫子の兵法」でも超有名な一文です。

サラリーマンにとって、「戦い」という言葉で表される仕事はあまり多くありません。
企業同士であれば「戦い」といえるのでしょうけど、社内向けに活動している範囲では「戦い」というよりも「協業」というのに近いでしょう。

ただし、個々の仕事ではなく、サラリーマンとして生き残り、ある程度の地位を求めるのであれば、「戦い」と表現されるような活動も必要になることがあります。

同じく中途採用に応募するとかのように、ある枠の中に入ろうとすれば、どうしても競争になります。

この時に自分の実力を冷静に把握していないと、アピールも出来ませんし、アピールできなければそれを評価してもらうこともできません。この場合の「彼」とは競争相手ではなく「評価する人」です。

中途採用であれば、採用する会社、採用面接の面接官ですし、昇進・昇格であれば上司です。

これらの評価する人が、どの様な採用基準を持っているのか、何を大切にしたいと思っているのかによって、あなたの評価は大きく左右されます。


■2つの戦略根幹


自分のキャリアを上げていきたいと思うのであれば

 ・自分の能力を把握すること
 ・評価する人が何を望んでいるのかを把握すること

はサラリーマンの生き残り戦略の根幹となるものです。

本記事では何度か評価者が何を望んでいるのかを紹介しています。これは、すべての企業において絶対的なものではありませんが、ある程度普遍性のあるものだと考えています。

是非参考にして頂いて、あなたのキャリアアップに役立ててください。



■参考図書 『孫子・三十六計





立ち読みできます立ち読み可
中国最高の兵法書『孫子』と、その要点となる三十六通りの戦術をまとめた『三十六計』。親しまれてきた名言は、ビジネスや対人関係の手引書として、実際の社会や人生に役立つこと必至。古典の英知を知る一書。





◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

孫子・三十六計
著者 :

孫子・三十六計
検索 :最安値検索

孫子・三十六計
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 「孫子の兵法」を実践してはいけない
 知彼知己、百戰不殆
 見勝不過衆人之所知、非善之善者也
 孫子・三十六計

●このテーマの関連図書


老子・荘子(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス中国の古典)

韓非子(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス中国の古典)

論語(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス中国の古典)

菜根譚ビギナーズ・クラシックス中国の古典(角川ソフィア文庫)

易経ビギナーズ・クラシックス中国の古典(角川ソフィア文庫―ビギナ…

貞観政要ビギナーズ・クラシックス中国の古典(角川ソフィア文庫)



■同じテーマの記事

数値の利用して自分の評価を上げる

多くの会社では目標管理制度に基づく社員評価がされています。これが日本に導入されたのは20年くらい前でしょうか。これは業務の定義が明確な欧米なら有効な方法かもしれませんが、実は日本に導入するには穴だらけ。それを利用して自分の評価を上げる方法があります。目標の達成度が高ければ、評価結果が高くなり、最終的には給料や昇進に影響してきます。サラリーマンとしては、1日中ハナクソをほじっているだけで、ボーナス満額なら幸せです。すでに気がついている方が多い..

結果が全てじゃぁない

結果が全てじゃないよくスポーツなどでこういったことが言われますね。会社でもそれを聞く時がありますが。先日部下と飲み屋で話しをしている時に、ちょっととなりから聞こえてきた言葉がこれでした。どうも営業をやって見える方のようで、上司が営業成績だけで部下を評価していることが不満だったようです。「結果しか判断材料にしないんだよな~」「ちゃんとプロセスも見ろよな~」なんてことを(正確には覚えてません)言っていたように記憶してます。もちろん、聞こえないふりをしてましたが。..

仕事や勉強のインターバルの効果的な使い方

ポモドーロテクニックにあるように、人間の集中力には限界があります。よく言われるのが1時間~2時間が限界というもの。ポモドーロテクニックだと、30分ごとに時間区切り、25分集中5分休憩などとしていますね。ところが、この休憩時間をどう使うかということは書いてないものが多いです。休憩というと、なにか飲み物を飲んだり、席を立って体を動かしたり……と、「たり」ばっかりです。つまり、「作業でないなにか」でしかないわけです。どうし..

「孫子の兵法」を実践してはいけない

「孫子の兵法」はいろいろな本で触れられる事が多く、いくつかはサラリーマンにとっても意味のあるものがありますので、全面的に否定するつもりもありませんが、基本的にはサラリーマンが読む必要がないものというふうに位置づけてます。すなわち、「孫子の兵法」は戦争(集団同士によるなにかの奪い合い)を指導するものが参考にするために書かれたものであって、イチ兵隊であるサラリーマンがどうこうできるものは少ないです。たとえば、孫子の兵法の冒頭は以下の..

「組織は戦略に従う」が「技術は戦略をくつがえす」

ちょっとビジネス書といえるかどうか微妙ですが、個人的にとっても面白かった本をご紹介します。アルフレッド・D・チャンドラーが『組織は戦略に従う』を発表したのは今から半世紀近く前ですが、これは未だに真理として使われることが多いようです。このほか、「戦略は組織に従う」とかいろいろな派生バージョンがあるようで、この本も「ビジネス書」の分類で、マネジメントの一種としての技術開発についてだと思って読んだら、意外や意外。こ難しい理屈抜きに楽し..

六然

六然って御存知ですか?もし聞いたことがない方でも、この言葉はどこかのビジネス書で読んだことがあるかもしれません。得意憺然、失意泰然(とくいたんぜん、しついたいぜん)物事がうまくいっている時でも調子に乗らずうまくいっていない時でも、落ち込まない勝海舟がその書を残したことで有名なのですが、戦前から戦後にかけての政治家、安岡正篤が座右の銘としても有名かも。全文ですが、自処超然(じしょちょうぜん)処人靄然(しょじんあいぜん)有事斬然(ゆうじざ..