■3つの志望動機
よく転職の志望動機や、将来を考えるときに
・やりたいこと
・できること
・やること(期待されていること)
の3つを考えなさいと言われます。
この中で、転職面接などでは「やりたいこと」を強調する人が多いのですが、私の経験として、これはどんなに強調しても評価を上げることはまずありません。
■意思で成果が出せれば誰も苦労しない
もしあなたが転職を考えているのであれば、「前向きな気持」はあって当然ですよね。
でもそれを頑張ってアピールしても(少なくとも私には)評価対象になりません。
当然、「別にどんな仕事でもいいですけど…」みたいに言われたら減点対象にはなるでしょうけど、加点対象にはしにくいんですよね。
※私がこのブログで時々「やる気は無い」と表明していますが、あれをまともに評価者に言えば、誤解も含めて評価は下がります。当然。
例を出すと、仕事をするときに「頑張ります」と言う新人に重要な仕事を任せますか?
仕事を成し遂げるのは技術であって、意思ではないからです。
もちろん、やろうという意思がないことには始まりませんが、100メートルを9秒で走ろうという意志があっても、実際に9秒で走れるわけがありません。
「最初から諦めるのか」という問題はあるものの、「諦めなければ何でもできる」と思うほど若くはありませんし…。
■「できること」をアピールする
この中で、何が一番重要かというと、「できること」だと思ってます。
この会社に入って、「何ができるのか」をアピールすることです。
面接で私が合格を出すのは、このアピールに納得できる説明をした人だけです。
当然、「未来において何ができるか」なんてだれも保証できないので、過去にできたことをいうことになるのですが、それは未来に期待を抱かせる話でないといけないわけです。
それが、「できる技術」なわけ。これを今風の言葉にすると「コンピテンシー」と言うわけですね。
仕事をするにおいて、いろいろな課題があります。
それをどのように考えて、その考えをどう具体化するのか。それはどのようなプロセスにおいてなのか。
これが言えれば、その他は付け足しで十分だと考えます(必要ないとはいいませんが)。
■重要度の順番
つまり、転職面接において、評価される重要度の順番は
1.できること
2.やること
3.やりたいこと
です。
上記では説明しませんでしたが、「やること」とは、自分の「できること」をその会社においてどのように発揮するかという、会社や業種、業務への理解度を示すことになります。したがって、これも「やりたいこと」と同様、「理解が正しいか否か」を評価する減点式評価の対象です。加点式評価にはなりません。
転職面接の戦略を考えるときには、まずは、あなたの「できること」を優先してアピールするようなストーリーを考えてください。
あとは、それとの整合が取れるように残りの2つを考えれば十分です。
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