リスク・リワード・レシオという言葉をごぞんじでしょうか。

簡単にインターネットを調べると

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リスク・リワード・レシオとは、FX(外国為替証拠金取引)や株式取引において、システムトレードを行う際の「リスク(=損失)とリワード(=利益)の割合を表わした指標」を言います。

リスク・リワード・レシオは、システムトレードによる売買モデルの良し悪しを評価するために用いられますが、一般的には、リスク・リワード・レシオ値が大きければ大きいほど、そのトレードを行った場合に、被る可能性があるリスクに対して、得ることが出来る可能性がある期待収益率が高い・・・と言うことを表わします。
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という事らしいですが、どうも定義がいう人によってまちまちみたいなので、あまり厳密には芸妓せずに使いってます。

■一般のビジネスで


一般のビジネスで考えた時に

 リスク: そのプロジェクトが一番上手く行かなかった時の損失
 リワード:そのプロジェクトが一番うまく行った時の得られるもの

とかんがえられると思います。

これを数値化してみて、それが1を超えていたら(リスクよりリワードのほうが大きければ)、そのプロジェクトはやってみる価値があります。


問題はどうやってそれを数値化するかですよね。



■自分の満足度


過去には、いろいろな尺度を作って、これを測定しようとしましたが、結局うまく行きませんでした。

おそらく原因は、予想時にはリスクやリワードを過小評価したり、過大評価したり、全くその評価値が、考えた瞬間瞬間で変わってしまったためだと考えられました。それも無理やり、その時の都合で論理的っぽくするものだから全くたちが悪い。

ということで、論理的にするのを諦めちゃったら、意外と冷静に判断できることに気が付きました。

じゃぁ、何で判断しているのかというと


 感覚

です。

どうやら後付で理屈をこねようと思うと、その時に思いついた理屈に合うように、数値を書き換えてしまうみたいです。
ある程度仕事をやっていれば、過去の経験から、それはどの程度リスクがあるのかがわかって入るものの、それを理屈に合うように微調整してしまうのです。


なので、実はカン感覚に頼ってしまったほうがうまくいきました。

 ・もしこれがうまく行ったらどの程度の満足を自分は味わうだろうか?
 ・もしこれが失敗した時どの程度残念だろうか?

を10段階評価します。
ふと思いついた数字が、「7」だとすると

 なぜ6ではなく、7なのか

なんて難しいことは考えません。とにかく「満足度7」と記録します。

意外と、このいい加減な数字で判断すると、いい方向に転がります。
お試しあれ。

■評価する


年度末ですので、この1ヶ月くらい、来年度の方針の作成にかかりっきりです。
やりたいことはいっぱいあるので(部門としての「やりたいことリスト」も作ってます)、それをこのリスクリワードレシオで評価して、評価点の高いものを順番にやるようにしてます。

もちろん、部方針ですので、生産プロジェクト、技術開発、人材育成、従業員満足度向上などいろいろな分野に分けて、その中のトップの1つか2つを選択することになるのですが。

ただし、リスクリワードレシオが1.5を下回るものについては、「原則やらない」と決めてます。
もし、やりたいもので1.5を下回ったら、それが1.5以上になるようにするには、目標をどのようにすればいいのか、リスクをどのように減らしたらいいのかについて考えて、ポイントを上げてから、各担当管理職に業務を割り振ります。

自分のやりたいことリストについても、このリスクリワードレシオを当てはめてみると、やるべきことがしっかり選択ができますよ。

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