最高の効率化は「やらなくても結果が出ること」です。
効率 = 生産性 = 成果 ÷ 投下資源
です。投下資源が極限まで下がれば、小さな成果でも生産性は無限大になります。
その最たる方法が、自分でやらないことです。
他人にやってもらえれば、自分の工数はゼロですから。
■最優秀プログラマの仕事術
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●「最優秀プログラマー」は怠け者
2013年1月、複数の報道機関がポプの驚くべき実話を伝えた
ポプはそのプログラミングのスビードと品質から、社内の「最優秀プログラマー」に選ほれ、高い業績評価を受けていた。
彼は模範的な従業員たった。
というのも、40代半ほのポプは、毎朝9時までにタイムカードを押し、5時には一日の成果報告を上司に送信して退社するのた
たが、彼が体どんな時間の使い方をしているのか、終日、肩ごしにこっそりのそき込めるとしたら、不可解な光景を目にすることになるたろう
ポプの典型的な一日はこうだ9時~11時半はレディットとユーチュープの動画を見るその後、昼食に出かけ、1時間半後の1時に戻る。
それからの3時間半は、イーベイやフェイスブック、リンクトインなどのソーシャルメディアを見て過ごす。4時半上司への報告を書き、送信後、家に帰る。プログラムは一行足りとも書いていない。翌日も同しである。
一体どういうわけたろう?
ポプが会社の花形プログラマーになるなんてことが、どうしてありえるのだろうか?
1日中、仕事をさぼっているこの状態で?
実は、ポプはとても利ロたったのだ。
「この仕事にどう取り組めよいか?」と自間する代わりに、「どうしたらこの仕事は片づくか?」と自間したのである。
ポプの出した答えは、「仕事を外部に委託する」。
そしてポプは実際に、自分の仕事を中国・瀋陽のソフトウェア開発会社に委託した。
ポプの会社が、ポプの働きに対して年間およそ20万ドル払い、ポプが、仕事を肩代わりした中国のプログラマーに5万トル払う。
ポプの生産性と品質の高さに会社が感嘆する一方で、ポプは一日8時間インターネットをする。そんな日々がずいふん長く続いた。
しかしとうとう、をが中国からの異常なサーバーアクセスに気づき、ハッキングを疑い調査を進めるうちに、ポプの華麗な陰謀が発覚した。令は不快感を覚え、ポプは解雇された◇研究による証明
「人に委託できるものを積極的に探す人のほうが、高い生産性、幸福感気力を申告する。また、『過労で参っている」と感じる可能性が低い」(サ・クルーズ・グループによる2015年の研究より)
もし私がその会社 CEO のだったら、ポプの給料を倍にし、ポプを最高技術貢任者にする。そうすれはポプは開発作業をすべて外部委託でき、会社にとって何百万ドルもの節約になったたろう
社内規定に違反したという理由でポプは最終的には解雇されたが、彼の物事の片づけ方から学へることは多い。
ケビン・クルーズ(著) 『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』
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本書で紹介されている方法は、前述の「投下工数をゼロにして結果だけ出す」方法のひとつだと自分も認識します。この「最優秀プログラマ」さんは賢いなぁとも。
ただ、著者が言うように「ボブの給料を倍にして…」の部分はちょっと疑問。
会社の機密情報を個人が勝手に外に出しちゃったんですよね。会社に内緒でやっていたのなら機密保持契約もないはず。
そりゃ会社としては許せないだろうなぁ、と。
■質問を変える
逆に自分が学ぶべきだなとおもったのは、この一文。
「この仕事にどう取り組めよいか?」と自間する代わりに、「どうしたらこの仕事は片づくか?」と自間したのである
同じ仕事でも、質問の仕方によって、全く異なることなる行動になる事がわかります。
過去記事で何度か触れていますが、同じ結果を出すのに方法はひとつじゃないんですね。
それは質問の仕方によるのかもしれませんし、プロセスに着目するか結果に着目するかの着目点の違いなのかもしれません。
「頑張る」という仕事の仕方ではなく、結局○○になればいいんだろうと考えると、「楽する方法」が見つかるかもしれません。
「登山」という行為が「頂上に行く」ことが目的なら、登山グッズを買い、体力トレーニングをするよりも、ヘリコプターをチャーターしたほうが簡単ですよね。なんだったらポーターにおんぶして登ってもらうとか。
■参考図書 『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』
Unlimited無料時間に追われることなく、生産性を向上させ、充実した生活を送るために。
著者は、成功している友人たちに時間管理のコツを聞いて回るうちに、ある共通点に気づく。それは、だれひとり「本に書かれているような方法」を口にしなかったことだ。そして判明した秘訣のひとつが「ToDoリストを使わない」ということだった。
そこで著者は、さらに多くの成功者たちへ接触を試み、独自の取材と調査を行った。
●自力で大成した億万長者は、私たちと違う働き方をしているのだろうか?
●常にプレッシャーにさらされている起業家は、どうやって高い生産性を維持しているのか?
●刻々と過ぎゆく時間と戦うオリンピック選手は、いかにして集中力、自制心、エネルギーを維持しているのか?
●MITやハーバードでオールAを取り続ける学生に必要なものとは何だろうか?
7人の億万長者、13人のオリンピック選手、29人のオールAの学生、そして239人の起業家。計288人への取材から導き出された、時間管理と生産性向上にまつわる15の秘訣を、本書ではより実践しやすい方式とともに紹介する。
「ノートは手書きでとる」「メールは一度しか触らない」「ノーと言う」「日々のテーマを決める」など具体的ノウハウから、「最重要課題の見極め方」「先延ばし癖を克服する極意」「桁外れの利益を得るための思考法」まで15の秘訣が、あなたの人生に輝きを取り戻してくれるだろう。
原著:『15 Secrets Successful People Know About Time Management』
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1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
著者 :ケビン・クルーズ楽天では見つかりませんでした
1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
検索 :商品検索する
●本書を引用した記事
どうしようもないムダな会議がある理由
理想の一週間を設計する業務改革
3210方式―大量のメールを効率的にさばく方法
プロの知的生産術
エッセンスを抜き出す
百万ドルの教訓
優先順位を正確に意識する
手書きメモの効用
朝メールを見るという悪い習慣
溜まりまくった受信箱を瞬時に空にする方法
●このテーマの関連図書
週40時間の自由をつくる超時間術
超ストレス解消法イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド
SINGLETASK一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる
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ストレスを操るメンタル強化術
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