もうすぐ10月ですね。
仕事の年度区切りで言うと、1年の半分です。

上期・下期で分かれている人は、上期の実績面談が迫っているというばあいも多いと思います。
ちなみにウチの会社でも、上期実績面談の季節がやって来ました。

計画通り進んでいる人やら、目の前の問題ばかりに気を取られていてまったく進んでない人やら、いろいろ。

長期課題というのは、つい後に回されがちですが(結果が出るのが遅いので)、これが社員の評価の基本です。
本日は、長期課題を忘れないようにするヒント。

■明日でもいいことは明日もやる必要がない


長期課題を「やろう」と決めた時には、やる気は満々なのですが、1ヶ月もすると大体の場合は熱意はさめてしまって、今、目の前の仕事に翻弄されてしまいます。「7つの習慣」でも、それが起きないように、重要な課題に取り組む時間を持ちなさいと説いていますし、ほとんどのビジネス書で、重要と緊急の軸で分けて、重要かつ緊急でないものに時間を割くことを推奨しています。

ところが、凡人の私は1日の仕事を始めると、目の前にある課題をこなすのが精一杯で、明日でもいいことに気を回している余裕なんてなくなります。

で明日でもいいことは、明後日でもよくて、明後日が来れば、また明日でもいいので、延々に放置されて、気がつけば1年経過、と。だいたいこんな感じで1年が終わってました。

 明日という日は永久に来ない。あるのは今日・今現在だけ

と、誰が入ったか知りませんが、まったく至言。


■マインドマップを利用する


私の場合、会社で実現したいことと自分の成長と家族の幸福のための2本立てで、目標を作っています。
これをマインドマップに書きだすのですが、この2つをセンターにして2枚を毎年、1年の何処かでやってます。

会社の仕事でやりたいことは、毎年、年計が確定する5月ころ(本当は4月に確定しているのが理屈なのですが、ウチの場合は詳細が決まるのがいつもその頃なので…)。この時に、今年実現したいことをマインドマップに書き出します。

普段はマインドマップを書くときはPCアプリのXMINDを使って書くのですが、この時だけは、A3の画用紙にカラーのサインペンを使って書き出します。
※まともに手書きのマインドマップを書くのは、この2つの目標を書き出すときだけ。ノートに書くときは、4色ボールペンで適当に書きなぐるだけ。ほとんどモノクロ。

その時には、昨年作ったマインドマップをもう一度見直しながら、1年以上のスパンの目標や去年達成できなかった目標も書き写していきます。

これは私のなかでは、絶対に手書き。
これを書いていると、PCで書くのにはない、「思い」みたいなのがこもるんですよ。

■長期課題マット


話はそれますが、私はデスクマットを使ってます。
透明のやつで、結構柔らかいものです。

私は筆圧が高いので、ボールペンで何かを書くときに、固いところだと、ボールペンに力を入れた途端に滑るんです。このため、下がある程度柔らかくないと字がぐちゃぐちゃになってしまうために、いつもデスクマットの上で書き物をします。

このデスクマットがあるお陰で、今回の仕事のハックを発明しました。
と言っても、だれでもやっていることですが。

もうおわかりですかね。

そ。書きだしたマインドマップを

 机のデスクマットの下に入れておく

だけ。
ただそれだけです。ところがこれが効果絶大。

これを「長期課題マット」と呼んでます。

仕事をするときには当然机で仕事をしますよね。
仕事が一区切りついたら、机の上を一旦片付けますよね。
帰りがけに机の上を片付けますよね。
朝来た時に机の上に資料を出しますよね。

要は仕事をする時というのは、いつも机の上を見てるんです。それが無味乾燥な白地や木目なのはもったいない。

いつも長期目標を思い出すためには、手描きでカラフルに描かれたマインドマップが、強制的に目に入ってくるようにしておけば、「あ、そうだった。これをやらなくちゃ」と思い出せるわけです。

思い出すと、その長期目標のために、今やれそうなタスクがふっと頭に湧いてきます。
それをタスクとして記録するか、ちょっと手が空いた時にやる。

ちょっと進んだら、マットの下からマインドマップをマットの下から取り出して、ちょこっと書き込みをする。

それで長期目標というのは、着々と進められるようになります。

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