月曜日の記事で、悪い習慣をやらないようにするための目標の建て方についてご紹介しました。
ただ、それは心理的な影響だけなので、行動としてそれをしなくする方法をひとつご紹介します。

どうすれば悪い習慣をしなくなるのかというと

 面倒くさくする
 
ことで、ほとんどやらなくなります。

ちょっとした事で悪い習慣に近い行動をしたときに、それ自体は必要なことでも、次のワンアクションで悪い習慣の行動をとってしまいます。
たとえば、Webで知らない単語を探そうと思って、Google検索をしてみると、「ほらこっちに面白そうなものがあるよ」とGoogleくんが紹介してくれます。「ん?なんだこれ?」ってクリックしたらもうアウトです。

単語を調べて、正しくレポートを書こうと思っただけなのに2時間もWebサーフィンをするはめになります。

なぜそうなるかというと、安易な動作(マウスを持って行って、クリックするだけ)で目的が達成できてしまうからです。そうなると一瞬の判断で冷静に「いかん! またダークサイドに引き込まれそうだ」などとは考えずに、悪魔の命ずるまま…



■面倒くさくする


たとえば「テレビをだらだら見て夜更かししない」ためには、タイマーで強制的にシャットダウンしてしまう。そして、そのタイマーを触れないようにしておけばOK。

こんな製品があります。


BUFFALO ケーブルボックス 電源タップ&ケーブル収容 Lサイズ ホワイト BSTB01LWH

これに、こんなタイマーをいれて、そのタイマーをテレビの電源に接続するわけです。


24時間プログラムタイマーII PT25

さらに、ちょっとドリルでカバーに穴を開けて南京錠を掛けてます。
※上記の収納ボックスはプラスチックなので簡単に加工できます。

基本的にはテレビマスター電源が入るのは、朝7時から夜の21時までです。鍵は机の引き出しに入っているのでいつでも取り出せますが、ほとんどやらなくなります。
これなら、節電もできて一石二鳥?

こうしておくと、時間外に「ちょっとテレビでも」と思って電源を入れようとしても入らないし、わざわざ鍵を取り出して、解錠してから見られるようにするのは面倒臭いし、「そこまでしなくてもいいか」とやらなくなりますし、夢中になってみていても勝手に電源が切れるので、「あ、そうだった」と思い出します。

簡単に方法を言えば、

 やれなくはないけどやるのを面倒くさくする

方法を考えて導入しておくということです。

「やれなくはない」というところがミソで、どうしても必要な場合もありますし、「ご褒美」っていうのもありでしょう。

ただ普段はこの状態を維持すれば、ほとんどやらなくなります。だってそこまでして、テレビを見る意義は感じないでしょうし、もともとないんだから。

まぁ、でも最近はテレビ自体の電源を入れなくなってしまったので、あまり役に立ってませんが。

Webを見なくするのも、セキュリティソフトを入れて、「パスワード入力」と「時間制限」をするように設定すれば、面倒くさくなります。一定時間過ぎたら、1分ごとに警告画面がでて、それを消さない限り継続できなかったら、邪魔でかないませんよね。



■参考図書 『青い象のことだけは考えないで





立ち読みできます立ち読み可
思考を変えれば、一瞬で幸せになれる。
満足したり、幸福を感じたりするのは、頭の中の状態に左右される。あなたが何を考えるのかということが、健康や人生の充足感に決定的な影響を与えるのだ。
本書であなたを“思考の世界"へと誘うのは、ドイツでマインド・リーダーとして活躍するトルステン・ハーフェナーと、医師で健康のエキスパートであるミヒャエル・シュピッツバートだ。
医学博士による思考についての医学的な考察とマインド・リーダーの体験を組み合わせながら、思考を自由にするためのトリックやメソッドを紹介する。






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青い象のことだけは考えないで
著者 :トルステン・ハーフェナー

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●本書を引用した記事
 部下はストーリー分析で育成する
 面倒くさくする
 「しない」はできない
 アナログマーキング
 一歩前に踏み出す金言
 ミッションステートメントを作る
 「しない」はできない

●このテーマの関連図書


俺たちの「戦力外通告」

心を上手に操作する方法

心を上手に透視する方法



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