もし、何かで失敗して「やり直し」をすることになったら、たいていはいや~な気持ちになりますよね。

 「だめって言うなら、もうちょっと早く言ってくれよ…」
 「あ~あ、失敗しちゃった。オレってダメなヤツ…」

もう自己嫌悪の集中攻撃です。特に時間をかけて一生懸命やったものだったり、ちょっと途中までちょっと自信があったりしたようなものならなおさら。

私はエジソンのこの言葉を思い出して、「やった!ラッキー!」って思うようにしてます。

★――――――――――――――――――――――――――
ある日記者は言った。
 「どうして1万回もの失敗をして、諦めなかったのですか?」

そしてエジソンは言ったのだ。

 「私は失敗などしていないよ。1万通りのダメな方法を見つけただけだ。」

もしエジソンが、『他の科学者の為にあらかじめ、混ぜたら危険な液体の組み合わせを調査していた』としたら、この話は実に論理的な話になるではないか。

インクワイアリー偉人の言葉
――――――――――――――――――――――――――★


まぁ、やっぱり気持ちが萎えることは仕方がないのですが、もう一度奮い立たせるために、「無理やり思うことにしている」と言ったほうがいいかもしれませんが。


■同じやり方をしない


★P174〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●「やり直し」は何かを変えるチャンス
・同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という(アインシュタイン)
・過ちて、改めざるこれを過ちという(孔子)
ものごとが続かず「やり直す」とき。それは紛れもなく「何かを変える」チャソスである。ただ、同じ失敗を繰り返すのではなく、「何かを変える」のだ。そうすれば「やり直し」が前回よりもグレードアップし、より良い結果を生んでくれるようになるだろう。

小倉広(著) 『やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん
――――――――――――――――――――――――――――★


本書『やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん』に詳細が書かれていますが、要点はここです。

 あるやり方をして失敗したら、同じやり方をしなければ同じ失敗をしない

当たり前といえば当たり前なのですが、「もうちょっと早く言ってくれよ…」と思ったら、「途中で一度報告にいけば指摘してもらえるかも」と思えばいいだけなのに、「腹が立つので、指摘点だけを直しておこう」と思うから、完成品を持って行ったら、また別の指摘をされるのです。

それでもやり直しを命じられたら、

 「ここはこれでいいですか?」「こっちはこれでいいですか?」と細かく確認するようにする

というやり方に変えればいいだけ。

失敗したら、

 「ダメな方法が見つかった! ラッキー!」

と思うことにしましょう(自戒)。



■参考図書 『やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん





立ち読みできます立ち読み可
「やりきる」ことで、勝利、という短期的な結果が手に入るだけでなく、「信頼」と「自信」という二つの「地力」までもが手に入る。中長期的な結果までもが手に入ることになる。だからこそ「やりきる」ことは大切だ。そして「やりきる」ことは難しい。
「やりきる」ためには、実は三つのステップが必要なのだ。本書でそれを紹介しよう。





◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん
著者 :小倉広

やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん
検索 :最安値検索

やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん
検索 :商品検索する



●関連 Web
 やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん』怠け者でも生まれ変われるシンプルなアプローチ―日経BP
 「やりきる技術」に、目標設定がない理由 - 小倉広のコラム
 やりきる技術 小倉広さん著 - YouTube

●本書を引用した記事
 できなかった時はチャンス到来
 作りなおすといいものができる
 思い出したら運命だ
 やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん

●このテーマの関連図書


任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん

四つ話のクローバー

天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある

「めんどくさい」がなくなる本

もう、怒らない(幻冬舎文庫)

自分でやった方が早い病(星海社新書)



■同じテーマの記事

反省するより記録しなさい

たぶん、今年の年初に立てた今年の目標で、仕事上の部門・グループの方針として立てたものが、手付かずで残っている人は少ないでしょうけど、個人で立てた目標は手付かずのままのものがあるのではないでしょうか。この差はなんだろうかというと、おそらく「強制力の差」と「チェックを入れる人の存在」だとおもいます。仕事上で立てた目標というのは、当然、上司と相談したうえで決めます。そしてその進捗管理を1週間なり1か月ごとに上司に報告しないといけません..

遊び時間を作る

私は電車を乗り継いで通勤してます。だいたい家を買うとき、「通勤30分」などという売り文句に釣られて、「30分なら圏内か…」と判断すると、電車の本数が少なくて、結局1時間コースになったとか…。時間計画には余裕時間が必要「遊びの時間」を考慮して逆算する到達点から逆算する方法にも、落とし穴があります。それは、「突発的なスケジュールが発生したとき」と、「逆算の..

評価されるコツ

どんな職場にも、周囲から絶対的な信頼を集める「エース」的な人がいる半面、誰からも期待されず、お荷物のように扱われてしまう人もいます。入社当初から、「エース」だったわけでも「お荷物」だったわけでもありません。長い時間をかけて、ゆっくりと「エース」や「お荷物」になってしまったのです。これは一体なぜなのか?本日ご紹介する『「辞められると困る! 」と言われる社員がやっている 評価されるコツ』からその原因を一部紹介します。..

コーチングの罠

「きみならどうしたいと思う?」「きみは、次にどうする?」最近良く聞くようになったセリフですね。管理職になったり、管理職直前の人に対して、人事教育の一環としてコーチング研修をする会社が増えましたし、ビジネス書などにもよく出てきます。でも、これを無条件に使おうとする上司がいたり、そういった説明をするコーチングの講師がいたりすると、ちょっとむっとします。数年前ですが、講師に噛み付いたことがありました。「自律的に考えて、こちらの思ったことができる部下なら、自分の経験で..

問題解決を進めるときにブロコン・リストを作る

プロコン・リストというのは、「よいことと悪いことの一覧表」。あまり普段の仕事では使わないですが、英語圏ではよく使われる言葉のようです。覚えておくとちょっとお得かも。ブロコン・リストここで、ご紹介するのが、問題解決策の策定のためのツールのひとつ、「プロコン・リスト」という手法です。プロコンとは、あまりなじみのないことばかもしれませんが、英字新聞などを見ていると、よく登..

あなたが座っていた椅子を見なさい

私は、席をたつ時いつも自分が座っていた椅子を見るようにしてます。もともとは、私がオッチョコチョイで、すぐに忘れ物をすることから始めた習慣でした。最初は意識してやってましたが、最近は自然に視線が元いた場所に行くようになりました。数秒もかかりませんが、得られるものはすごく多いです。席をたつ時あなたが席をたつ時、何を考えてますか?おそらく大部分の人は、席を立った目的、つまりコーヒーを買いに行くとか会議に出るなどの目的があ..