久しぶりにビジネス書のご紹介。

 『会社で生きることを決めた君へ


結構有名になった本なのでご存じの方も多いかと。

相変わらず長文のコメントなので、また複数回に分けてご紹介します。

本日は、要約(というには長文ですが)をお送りします。
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と書いてみましたが、長すぎるので、要約を3回にわたって分割してお送りします。

本日はその第3回目。要約の最後の部分をお送りします。

◆言葉を磨く


私たちは言葉を用いて、日々思考している。コミュニケーションも言葉を媒介として成立する。

言葉なくしては、思考もコミュニケーションも成立させることはできない。
したがって誰よりも深くものごとを考え、多くの部下を引っ張っていくことが求められているリーダーには、言葉を使いこなす力が求められる。

言葉は1リーダの最大の武器。自分の生き方、働き方を後ろ姿で部下に示すのも大切ですが、そう入っても言葉の力は大きい。
リーダになったら、言葉磨きを怠ってはいけない。



◆自分を高める


自己を成長させたいという欲求と、社会に貢献したいという欲求の両者を満たせるのが仕事。
私たちが働く意味はそこにある。

多読家と仕事ができるかどうかは関係ない。読書と実践が結びついている人は、読んだ本の数そのものは少なくても、一冊の本を徹底的に読み込めばいい。
大切なのは、読んだ本の冊数ではなく、読んだ本をどれだけ自分の生き方に結びつけられたか、ということである。

人生の持ち時間は限られている。
現役のビジネスマンの場合はなおさら。

仮に毎日定時で家に帰ったとしても、通勤時間や帰宅後の家事や育児の時間を差し引けば、残された時間はわずか。その貴重な時間を、必要性がない勉強に費やすのはもったいない。

勉強するテーマは、投資対効果を考えながら選ぶべき。

具体的にどのようなテーマを考えればいいのか。それは、ビジネスマンのいちばんの勉強は、自分が今携わっているその仕事に打ち込むことだ。

やるべき勉強のテーマがまだ見つかっていないなら、まずは自分の仕事に打ち込むことに集中するといい。

健全な体と健全な心は、よい仕事をしていくための資本である。体調管理とモチべーション管理には万全を期す必要がある。

誰かに誘われたら断らないこと。すると人脈が広がっていく。

「普通の人間は、自分の能力に関しては40%のインフレで考え、他人の能力に関しては40%のデフレで考える」
これは元最高検察庁検事で、現在は弁護士を務めている堀田力さんの言葉。

適切に評価するというのは、とても難しい。

では、どうすればいいのか。「謙虚」になることだと、私は思います。

自分は己のことを過大評価しているということを自覚したうえで、「まだまだ欠けている部分があるはずだ」と考え、いつでも誰からでも学ぶ姿勢を忘れないようにする。

ちなみに私は30歳を過ぎた頃から、部下に対しても「さん付け」で名前を呼ぶようにしました。

若くても立派な生き方や考え方をしている人はたくさんいる。
ところが年齢や役職が下だからといって「○○君」と呼んでしまうと、そこで上下関係ができてしまう。するとどんなにその人が自分より優れたものを持っていたとしても、学ぼうとする姿勢が薄れてしまう。
そこで私は「さん付け」で呼ぶことにしたわけである。

我以外、みな我が師なり」である。すべての人から学んでいく姿勢を大切にしたい。

今日の仕事に追われて本物を見ることを疎かにしている人と、本物を見ることを大切にしている人とでは、やがて大きな差が出てくる。

本物を見てきた人は、自分を超えた存在があることを感じながら、謙虚さを持ちつつ自己を高め続けることができるようになる。

■要約終わり


いかがだったでしょうか。

サラリーマンだけでなくすべてのビジネスマンに通じる仕事への取り組み方だったように感じます。

これを読み返すと、ちょっとだけ背筋が伸びるような気がします。



■参考図書 『会社で生きることを決めた君へ





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会社で生きることを決めた君へ
著者 :佐々木常夫

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●本書を引用した記事
 部下からの不平不満は上司の勲章
 風邪で休まない
 年上の部下は信用しても信頼してはいけない?
 初手、王手飛車取り!
 ミスを連発してしまったときの対処方法
 新しいシステムには一番協力してほしい人の名前を入れる
 人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
 海外出張に行くときは、その国の言葉で挨拶をしなさい
 人を理解するなら修飾語に注目する
 中途面接の印象を良くするコツ:動くな!

●このテーマの関連図書


リーダーという生き方(ポケットシリーズ)

「本物の営業マン」の話をしよう(PHPビジネス新書)

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙新潮文庫

働く君に贈る25の言葉

それでもなお生きる

40代からやっておくべき50の習慣





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 風邪で休まない
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