セミナー、講習会の幹事や社内講師をした時に、気がついたことが有りました。
感想に、「○○○はすごくいいことだと思いました。私も明日から〜〜〜したいと思います」と書いて有る場合が結構あります。

セミナーを肯定的に受け止めてくれたのは、事務局や講師としては嬉しいのですが、「全然わかってないな」と思ってしまいます。

ここには2つの禁句が含まれています。

 明日から
 したいと思います

こういう書き方をするひとは、本当は何もする気がない

■「思う」だけ


こういうひとは、会議などでも

 ・ダラだと長話をする、結論を言わない
 ・決まったことをやらない
 ・やったことを報告しない
 ・言い訳をする

というのが共通する特徴。

まぁ、専門家ではありませんのできちんとは説明できないのですが、どうやら人間の脳は、自分の発言に責任を持とうとするみたいです。
つまり、

 「明日から」 =すぐにやらなくていい
 「〜思います」=思っただけだから

みたいな思考回路が働いているみたいです。

■誓いのルール


そこで私は自分に以下のルール(ちょっと書き方は変えてあります)を課してます。

・約束・誓いは断言する
 「〜したいと思います」「〜するつもりです」「するようにします」は禁句。「します」「こういう行動をとります」と断言する。
・期日を明確にする
 「たぶん」「おそらく」「〜頃」を禁句にする。
 「××月××日の××時までにメールで報告します」のように期限を明確に発言する。
 同じく「じゃぁ、今週中に」も言わない。これだと、結果が出るのが、金曜日の夕方なのか、月曜日の朝なのかわかりません。 「来週の月曜日朝9時までにメールを出しておきます」と言えば、期限は明確。
・頑張ってはいけない
 「〜するように頑張ります」「〜のような努力をします」も禁句
 例えば、「このプロジェクトがうまくいくように頑張ります」というのが聞こえはいいが、なにをどのようにするのかまったくわかりません。「このプロジェクトは××月××日にリリースします」で十分。


語尾は、スパっと短く、強く言い切ると、自分にも明確な目標ができるし、相手にも安心感が伝わります。もちろん、約束したことは守れなければ、信用をなくしますけどね。


■同じテーマの記事

貧乏人の経済学

今週は夏休みにぜひ読んでほしい本を紹介していきます。本日は、この一冊。貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える本書は、仕事のスキルを伝える本ではありませんが、「貧乏人」→「仕事で成功しない人」と置き換えて読んでも全く違和感がありません。おそらく、経済的な貧乏人と仕事をする上での成功しない人はほぼイコールだからでしょう。結局「仕事ができない人」というのは、経済的に貧乏な人と同じく、「投資していない」という事なのか。というのが本を読んだ感想..

「したいと思います」は禁句

セミナー、講習会の幹事や社内講師をした時に、気がついたことが有りました。感想に、「はすごくいいことだと思いました。私も明日から〜〜〜したいと思います」と書いて有る場合が結構あります。セミナーを肯定的に受け止めてくれたのは、事務局や講師としては嬉しいのですが、「全然わかってないな」と思ってしまいます。ここには2つの禁句が含まれています。明日からしたいと思いますこういう書き方をするひとは、本当は何もする気がない。「思う」だけこういうひとは、会議などでも..

ロバート・フェルドマンのビジネスマンに読んでほしい本2

著名エコノミストのロバート・フェルドマン氏が薦める本のご紹介。簡単にフェルドマン氏について。アメリカ合衆国テネシー州オーク・リッジ出身。東欧ユダヤ系。1970年にAFSの交換留学生として初来日。愛知県名古屋市の南山高等学校にて学ぶ。イェール大学(経済学・日本研究学士)を経て、マサチューセッツ工科大学において経済学博士を取得。野村総合研究所、日本銀行で研究業務、その後国際通貨基..

時間の浪費を見つける方法

どう頑張っても1日は24時間しかありません。生産性という意味で時間あたりの生産性を変えることはできますが、物理的な時間を伸ばすことはできません。時間あたりの生産性を改善するために、過去記事でもいろいろなハックをご紹介しましたが、トータルでみると、生産性改善よりもムダに捨てている時間を有効な時間に使うほうが効果があります。単純に言えば、睡眠の時間を削って仕事ややりたいことに当てれば、1日の生産量は向上します。ただし、長続きしないで..

いつ終わるのかを言う

依頼した作業の期限が近づいてきたので進捗状況を聞いたときに「いまやってます」「これからやります」みたいに返事をされる時があります。……やってなかったんだね……まあ、やってなかったものは仕方がないとして、この返事はすごく不満。終りがあるものタスクだけでなく、仕事と言うもの全てには「終わり」があります。打ち合わせなどでも、××をやるということだけを決める場合はほとんど例外で、××をまでにやるというのが基本ですよね。「の件って今どうなってる..