ビジネスマンとして、思考力を鍛えたいと思う方は多いみたいですが、何をどのように鍛えればビジネスマンとして思考力がついたといえるのでしょうか?

Yahoo質問箱なども時々見てますが、やっぱりこういったことを考える人は結構みえるみたいですね。

そこで、本日は何かのハックではあなく、ビジネス思考力について考えてみたいと思います。

■思考の6段階


教育学者でベンジャミン・ブルームという学者さんが思考の6段階モデルというのを提唱したそうです。

★――――――――――――――――――――――――――
1. 知識 暗記力(事実、言葉、やり方、分類を知っている)
2. 理解 内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
3. 応用 知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
4. 分析 全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
5. 統合 部分を組み合わせて、統一された全体をつくりだせる能力
6. 評価 基準を使って情報の価値や使いみちを判断できる能力
――――――――――――――――――――――――――★


人間の知識というのはこういう段階を経て、より高度化していくのだそうです。

ここで大切なのは、上位の思考力は、下位の思考力がベースになっていること。
つまり、「知識がなければ理解はできない」ということです。

このお話は、以下のフレームワークの知識だけでなくあらゆる知識を現実に適用して、成果を出すための基本になる考え方です。
これを踏まえた上で、知識のひとつとして、以下の思考方法を勉強してみてください。



■思考のフレームワーク


思考のフレームワークは大別して7つあるそうです。

 1.論理思考力
 2.水平思考力
 3.視覚化力
 4.数字力
 5.言語力
 6.知的体力
 7.偶然力

これらを身につけて実践していれば、思考力はどんどん上位の段階に進んでいくそうです。

■論理思考力


論理思考はみなさんよくご存知ですよね。

MECEや「ロジックツリー」などのツールが有名ですね。

これらを鍛えるためには

 ・なんでもMECE分類してみる。
 ・なんでも層別してみる。
 ・なぜなぜ分析をする
 ・仮設を立て、それを証明してみる

という訓練が適切だそうです。


■水平思考力


これは「ラテラルシンキング」などの名称で呼ばれることも多いようです。
書籍もたくさんありますので、ぜひ読んでみてください。

これを鍛えるためには

 ・常識を疑う
 ・前提条件を変えて考える
 ・別の見方をする
 ・複数の問題をいっぺんに解決できる方法を考える

などをすると鍛えられるようです。

■視覚化力


これは、思考の力というよりこの後に出てくる「数字力」「言語力」と合わせて表現力に近いでしょうか。しかしながら、自分の考えをまとめる技術としてこれが必要です。

要は人間は、イメージや言語をつかってしかものごとを考えることができないので、考えるためには、それを適切に表現する力が必要だということです。

その第一番目にでてくるのが、この視覚化(要するに頭のなかにあるイメージを物理的にみえるようにすること)です。

これらは

 ・図解技術
 ・絵文字技術
 ・マトリクス方などの表現ツール
 ・マインドマップなどの思考ツール
 ・グラフ化ツール

を学んでいく必要があります。これも学んだだけでは使えません。実際の場面に適用して、それがスラスラと書けるようにならなければ使えるとはいえません。


■数字力


まぁ、読んでそのままですね。
ある数字の羅列をみて、それがどのような意味を持っているのか、どういう特徴を持っているのかを判断する力です。

これは、上の視覚化で使うグラフ化技術をする前に必要な処理なのですが、たとえば、「現在日本にイヌは何匹いるか?」などといきなり聞かれても、困らないようにしておきたいものです。
※日本の人口から世帯数を推定し、犬を飼っていると思われる人の割合を掛けて、頭数をだす、など。

■言語力


最後に言語力。
どんなに素晴らしいことを考えられたとしても、それを言葉にできなければ意味はありません。
つまり、いろんな表現方法を学び、いろんな言葉を知り、それを実際に応用するというトレーニングをしないと実際には使えません。

そのためにも、読書をしたり、日誌を書いたり、あるいはそれについて一席ぶったり、という訓練が必要なわけですね。


■最後に


最後ですが、以上は私が考えたものではありません。
偉そうに書きましたが、以下の本の受け売りです。

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