上司と話していて、上司が「冗談」を言うことがありますよね。

私は、上司の言う冗談はかなり気を使って聞いてます。たぶんですが、それが上司の本音です。

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●上司や取引先の冗談には、本音が隠されている
 多くの上司が好んで使うのが、ジョークである
長く部下をやってきて、さらには上司も経験して、気づいたことがあります。

それは上司の冗談には、本音が隠れていることがしばしばある、ということです。

冗談は、意外に怖いもの、なのです

上司と部下の間で、冗談がやりとりされることはよくあります。

ジョークは、コミュニケーションの潤滑油ですから、とても大事なものです。

雰囲気も明るくなるし、楽しい雰囲気を作ることもできる。
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上司が冗談を言えば、その場では笑いが起きて、「そんなことありませんよ」などという空気になって聞き流されてしまうことも多い。

しかし、長くいろいろな経験をしてきた立場からすると、実はそれは聞き流さないほうがいい場合が多いと思っています。

なぜなら、その冗談は意外に本気のことだったりもするからです。
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上司をしていると、部下に言いたくても言えないことがあるものです

それを、お酒の席やちょっとした席で、冗談にカモフラージュして言う。

ブラックジョークのように見せかけて、さらりと口にする。時に上司はそういうこともするのだと覚えておいたほうがいいかもしれません。

意識の中にいつも部下に対する不満があって、でも面と向かって言うほどのことではない。

それでもつい言いそうになるのを、冗談っぽく言っているという場合があるのです。

上司としては、口に出すだけで少しは気持ちが落ち着くものです。

相手が気づいたか、気づいていないかは、どちらでもかまわない。ただ、口に出して言ったことに意味がある。なぜなら、それが本音だから。

言いづらい本音を冗談めかしてほのめかす。ジョークにして、ぽかして伝える。ブラックジョークで強めに言う。

こういうことを、人は無意識に、時には意識的にするものだと思うのです。

これは仕事の場だけではなく、夫婦関係から友だち関係まで、人と人とのコミュニケーションの場すべてにいえるような気がします。

冗談は、意外に怖い。注意深く聞いておく必要があるのです
まずは冗談は本音かもしれないと、我が身を振り返ることが大切です

岩田松雄(著) 『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
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本書では「本音かもしれないから注意深く聞きなさい」と柔らかく書かれてますが、経験的には冗句は 100% 本音


■上司の一言一句には意味がある


まあ、上司にもよりけりですが、注意深く発言する人と、とにかく喋ることを目的としている人と色々ですし、上司の心理状態によっては、これがコロコロ入れ替わってしまいますが、とにかく、上司が話すことというのは、なにかの背景があるんです。

その注意が緩んで出るのが、冗談なんですね。

ただし、その言葉そのものには意味が無いかもしれません。

要は今話していたことで何かが刺激されたりして、そこから何かを連想して、そういう発言になったわけです。

なので、なにを連想したらそういう発言になるのかを考えないといけません。

もちろん、言っていることそのものが本音、っていう場合もたしかにあります。

 「おまえ、気に入らんから××出向だ〜」

なんて発言、実は出向者を選ぶように会社から圧力がかかっているのかもしれませんし、「移籍」→「出向」と連想をしたのかもしれません。ここらは、会社の状況や、上司の電話の話し方などに注意していないと判断はできませんが。

 「そんな〜。勘弁して下さいよ」
 「わっはっは」

で済ますと、あとでとんでもないことになるかも。

ある背景があるので発言をするのであって、無意味なことを言っている場合は案外少ないかもしれませんよ。

ご注意あれ。



■参考図書 『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方





立ち読みできます立ち読み可
ベストセラー『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』の著者岩田松雄氏の上司から信頼される部下になるための必須の51ヶ条。

 「上司といまいちウマが合わなくて……」
 「上司への報・連・相の仕方がよくわからない」
 「うまく上司をコントロールして、仕事を上手に進めたい」

こんな風に思っている方もいるかもしれません。

ザ・ボディショップやスターバックスのCEOを務めてきた著者も、もちろんかつては部下だった時代がある。

上に登っていく人は、実力を社内に示すだけでは不足で、上司からの信頼を勝ち取ることが必須。

著者が部下時代にどのように仕事や勉強に向き合っていたか、そして上司としてどういう部下なら引き上げたいと思うのかの本音がまとめられています。





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「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
著者 :岩田松雄
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●本書を引用した記事
 成長を加速する報告書の技術
 上司の指摘は積極的に改善する
 いい話なのか、悪い話なのか、最初に言う
 採用される意見のコツ
 同僚を持ち上げると評価が上がる?
 上司は部下の強み、弱みをよくわかっている
 ジョークのなかに本音がある
 「頑張った私」は言わない
 ファーストコールを受ける窓口になる

●このテーマの関連図書


「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の言葉

部下の心を1分で動かすマネジメントレターの秘密

あなたが上司から求められているシンプルな50のこと

働く君に伝えたいこと―プロフェッショナル経営者の父から息子への28通の手…

ミッション元スターバックスCEOが教える働く理由



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