これ、ご存知ですよね?

 オズボーンのチェックリスト

じゃあ、このチェックリスト、頭に入ってますか?

何かを応用するのに、アタマに入っていないものは使えません。
それを調べるところから始まるのでは、使える道具にはなってません。

でも、7つもあるチェックリスト、さらに細かい項目まで、覚えておくのは結構大変。
でも覚えておかないと、そのチェックリストを読んでいるのか、課題に対して発想を広げているのかわからなくなっちゃいます。


■「ださく似たおち」


学校で勉強した時に、「ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ」ってやりましたよね?

記憶するには、こういう語呂で覚えておくのが便利。

オズボーンのチェックリストは

 「ださく似たおち」

で覚えてます。

★――――――――――――――――――――――――――

・だ …代用できないか
・さ …逆さまにしたら
・く …組み合わせたら
・似 …似たものはないか
・た …他の用途はないか
・お …大きくしたら
・ち …小さくしたら

星野匡(著) 『発想法入門
――――――――――――――――――――――――――★


感覚的には「駄作、似たオチ

これなら、多分すぐに思い出せます。

オズボーンのチェックリストは、発想法としては応用が効き、運用がし易いのですが、チェックリストを思い出すだけで苦労するものです。
「であれば、それを思い出しやすくする」という発想はかなり効果があります。

これからしばらく、「駄作、似たオチ」「駄作、似たオチ」「駄作、似たオチ」と繰り返し唱えていれば、たいてい必要な場面で思い出せるようになるでしょう。


■オズボーンのチェックリスト


これだけでも十分に発想チェックリストとして使えるものですが、やっぱり詳細な説明なども欲しくなるので、その時のために私はデスクトップにショートカットを作って、チェックリストを簡単に開けるようにしてます。

以下ネットから拾ったチェックリスト

★――――――――――――――――――――――――――
●他に利用したらどうか
 今のままで新しい使い道はないか
 少し変えて他の使い道はないか

●アイデアを借りたらどうか
 これに似たものはないか
 他に似たアイデアはないか
 一部借りたらどうか

●大きくしたらどうか
 何か加えたらどうか
 もっと回数を多くしたらどうか

●小さくしたらどうか
 分割したらどうか
 やめたらどうか

●変更したらどうか
 形式を変えたらどうか
 意味を変えたらどうか

●代用したらどうか
 他の材料にしたらどうか
 他の人にしたらどうか

●入れ換えたらどうか
 他の順序にしたらどうか
 原因と結果を入れ換えたらどうか

●反対にしたらどうか
 役割を逆にしたらどうか
 立場を変えたらどうか

●結合したらどうか
 目的を結合したらどうか
 アイデアを結合したらどうか

引用元:http://ideatool.jp/index.php?%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
――――――――――――――――――――――――――★


■SCAMPER


英語だとこんな覚え方もあります。

また、このオズボーンのチェックリスト法をボブ・イバールが改良したSCAMPERという7つの質問リストもあります。
ここで紹介しておきます。

・Substitute(入れ替えたら?)
・Combine(統合したら?)
・Adapt(応用したら?)
・Modify(修正したら?)
・Put to other uses(使い道を変えたら?)
・Eliminate(取り除いたら?)
・Rearrange/Reverse(並び替えたら?逆にしたら?)

このSCAMPERというのは、それぞれ質問のキーワードの頭文字をまとめたものです。ただ、私は「Eliminate」と言われても、日本語にならないので使ってません(^^;)



■参考図書 『発想法入門




だれでも使えるアイディア作りの技法を具体例を挙げて、わかりやすく解説しました。それぞれの技法のポイントが簡単につかめるよう、時間の目安、適している人数、内容などをまとめた表を付けました。書き込めばそのまま使える書式シートを付けるなど、実践的な内容になっています。ビジネスだけでなく、日常生活などにも応用できる内容です。 (BOOKデータベース)





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●このテーマの関連図書


問題解決手法の知識(日経文庫)

続・発想法―KJ法の展開と応用(中公新書210)

考具―考えるための道具、持っていますか?



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