面接官をしていると、相手のクセみたいなものが時々気になる時があります。
これが多分、本人も気がついてないでしょうし、面接官自信も「なんとなく〜」的な印象で、具体的に指摘できない場合も少なくありません。

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ここでも、「初対面の相手とのビジネスミーティング」を想定すればよいのです。無理に笑顔をつくるより、「大切なお客様のもとに仕事で初めて訪問した時の対応」と考えれば、自然に礼儀正しく、かといって気負わず、きちんと話せるのではないでしょうか。

相手の話は、ゆっくりうなずきながら真剣に聞く。こういったことの積み重ねで、謙虚なイメージを与えることができます。誠実で謙虚ということは大きなプラス材料です。

ひとつ注意していただきたいのが、現職が営業や接客業の人ほど、驚くほど出来が悪いことが多い、という事実です。

原因は、「慣れによる油断」です。人と接することに慣れているからといって、面接と日頃の接客では立場が違います。それから、緊張のためか神経が身体のスミズミまで回らず、ついつい失礼な態度を取ってしまうこともあります。

たとえばイスにヒジ掛けがあったら、つい知らぬ間にヒジを置いてしまっていた。背もたれがユッタリしているからといって、つい深くふんぞりかえるように座ってしまった。気づいたら、脚を組んでいた。
いずれもタブーです。それから話を聞く時に、「あ、はいはいはいはい」と返事をするクセがついている人もいました。これではいかにも軽い印象です。挨拶をして、名刺を両手で受け取ったら、わざとらしいくらいでいいので、イスに浅めにきっちり座る。ここまでで減点されているようでは、採用はおぼつかなくなります。

本人は丁寧に振る舞っているつもりでも、相手にそう見えない場合はやっかいです。

大手自動車メーカーに応募された方との模擬面接でのことです。非常に誠実な方で、話の内容もきっちりされていました。
ただ話す時に顔が大きく傾き、アゴが上がってしま、つクセがあったのです。だから偉そうだと誤解されてしまう危険性を感じました。

また、あるコンビニの店長の方は、話す時に目を合わせず、視線が右上にずれてしまっていて、どことなく自信なさげに見えてしまっていました。

面白い(という言い方は失礼ですが)のは、おふたりともご本人に指摘したところ、まったく自覚がなかったことです。

それまで指摘されたこともなかったそうです。この二人に限らず、自分の話し方の特徴は人から面と向かって指摘されることはあまりないので、自覚していないことがほとんどです。自分が話している姿をビデオに撮ってみるか、親しい人やエージェントにチェックしてもらってください。アゴが上がっているのを直すだけでも、ずいぶん印象は変わるものです。

一生懸命、身振り手振りで話す人もいました。いまでも印象に残っているのが、「わたしの転職理由は三つあります」といって、三本指をこちらに突き出されたことです。これは明らかに過剰ですね。話し方がどこか大上段というか、まるで演説をぶっているように見えてしまいました。この方も、わたしが同じことを真似してみせると驚いていらっしやいました。

細井智彦(著) 『転職面接必勝法
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本書『転職面接必勝法』によると、「ちょっと視線がずれている」「ちょっとだけ顎が上がっている」的なクセがある人がいた、ということですが、実際過去の面接を思い出してみると、たしかにちょっと気になる態度をとっていた人とか、「なんとなく話が信用出来ない」ような印象を受けた方がいます。

今、思い出してみると

 ・顔の前に手を持ってくる
 ・話している途中で視線が動く
 ・足が小刻みに震える
 ・まばたきが多い

みたいなかたも見えたような…。
おそらく、面接官の私自身も気がついていない、こういうちょっとした所作が影響していたのではないかと思います。

とある文献によると、人間のコミュニケーションで受ける印象というのは、90%以上がノンバーバルコミュニケーション(態度や声色)から得ているそうです。
もし、これが事実なら(あまり実感はありませんし、極力論理的な部分だけを判断しているつもりですが、人間ですので…)、人から自分がどう見えているのかをしっかり確認した方がいいですね。


■自分ではわからない


しかし、クセというのは、無意識に出るものなので、自分で気がつけというのは無理です。
本書に従えば、他人にチェックしてもらうことか、自分でビデオを撮って研究することだそうです。

個人的な経験だと、友人のクセというのは、見慣れてしまっているので、よほど意識が高く無いと発見できないように思います。
また、ビデオも(実際研修などでやったことがありますが)恥ずかしくてまともに見られません。細かく観察するなんてムリでした。

最終的には、本書『転職面接必勝法』筆者のような面接のプロに依頼するのがいいのかもしれません。
本日はあまり役に立たない結論ですみませんが、こういうところはプロを使うのがベストかと。



■参考図書 『転職面接必勝法




セミナー受講者10万人! 著者の指導で6000人が面接突破!
日本一面接を成功させる男のベストセラー。

著者の細井氏はカリスマエージェントとして有名。

転職が新卒とちがうところは、文字通り「転ずる」ところにあります。仕事を変えようとする「動機」があり、それによって「意識」が芽生え、「行動」に移します。この一連の流れをきちんと自己分析し、ストーリーに変えて面接官に語ることが重要。書き込むだけで転職理由、志望理由、自己PRなどを面接官にうまくアピールできるストーリーボードや、失敗しない話し方10のコツなど、どんな圧迫面接でも動揺しない自信が身に付きます。

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著者 :細井智彦

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転職面接必勝法実践編(講談社BIZ)

転職面接突破法―10万人が受講した究極メソッド

カリスマエージェント直伝!履歴書・職務経歴書の書き方

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