指値逆指値ってご存知でしょうか?

株式や為替への投資をする時に、現在している売買契約を解消する時に、

  指値   どこまで儲かったら決済する
  逆指値  どこまで損が膨らんだら決済する

というのをあらかじめ決めておいて、自動的に決済をするための仕組みです。
※いい加減な説明ですみません。「だいたい、こんな感じ」です。

■プロジェクトのリスク


どの様な仕事をするにしても、リスクはつきものです。
そのリスクに対して、様々な判断をするのですが、それがリスクが起きてから考えるのと、事前に考えてあって、対応するのでは全く結果が異なります。

とくに、1ヶ月以上かかるようなプロジェクト(担当人数にかかわらず)では、様々なリスク要因を先にあげておくべきです。その時に、取りうる選択肢を考えておくわけです。

最近、ある工程の間材費削減活動をしました(あまり詳しく書くとまずいので、ボヤッと書いてます。わかりにくくてすみません)。

このために、新しい間材の開発をしていたのですが、従来の間材とくらべて若干品質特性が劣りますが、値段は従来の十分の一。数億円以上のコストダウンが出来るはずでした。

何とか使えるようにしようとしていたのですが、おおよそ計画の半分を過ぎたところで、どうしてもクリアできない問題にぶつかりました。そこまでに投下した予算は人件費をいれて1千万弱。

こうなると、どうしても感情が働きますよね。

 せっかくここまでやったんだから…

そうすると正常な判断ができなくなる。

なにも用意をしていないと、

 ・もうちょっと何とか使えるように検討する
 ・その品質課題に眼をつぶるような活動をする

などと悪あがきをします。

しかし、私の場合はすでに結論を出してました。

  ××がうまく行かず、1週間でめどが立たなければ、プロジェクト停止
  ○○が起きたら、一旦計画破棄。再スケジュール

などと初期段階に書きだしてあったのです。
つまり、技術的にほぼ無理な状態が起きた時には、そのプロジェクトで悪あがきしても、損が膨らむだけです。

逆指値というのはこういう時に使うんですね。
例えば、ある株が上がりそうだと判断して、買ったとします。

ところが、実際にはその株は、ちょっと上がりかけてから下がってしまう。
でもトレンドとしては上がっているのだから、「もうちょっと待てば…」と思っているうちに損が膨らむ。結果大損をする。これが感情による損を招く原因です。

問題が起きた時に冷静に選択肢を判断して、適切な行動を取ることが出来れば、それに越したことはありませんが、どうしても凡人は理性なのか感情なのかが区別がつかないんですよ。

予想がうまく行かなかず、ここまで来たら、

  さっさとあきらめる条件をを冷静なうちに決めておく

ことが大失敗しない大事なポイントだと思います。


■うまく行きすぎ


もう一つ感情が強く影響する場面として

 やたら上手く行っているとき

があります。

なんだか知らないけど、何をやってもいい方向に転がり、どんどんプロジェクトが進む。

  スケジュールも前倒しされるし、出来上がりも予想以上、

なんてことはめったに無いですが、ないことも無いです(意味不明ですかね…)。

こんな時、自分にブレーキを掛けないと、大失敗する可能性があります。

これが指値ですね。

プロジェクトにはスコープ(目標と対象範囲)があります。

それを勢いに任せてはみ出すと、周りから大顰蹙をかうハメになります。


■リスクを抽出する方法


リスクを抽出する方法として、以前受けた講習で

 HAZOP

というのを教わりました。
最近はこれを使ってリスク抽出をしてます。

これについては、また別の機会に。

調べたい方は、Webけんさくで「HAZOPとは」と入力してみてください。

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