Excel や PowerPoint で "まんまる" を書く方法を知ってますか?

■Shiftキーを使うときれいな図が書ける


オートシェイプを書くときに、縁のグリッドをマウスで移動させます。

ところがマウスって大雑把な位置を指定するのは得意ですが、正確な位置を指定しようとすると結構難しいです。

たとえば、こういうテキストでも、ある文字列を選択しようとしてドラッグすると1文字ずれたり、1文字足らなかったりして思わず舌打ちしたりします。

これがもっと自由なオートシェイプなら言わずもがな。

丸のオートシェイプを拡大しようとしたら、なんだか楕円になってしまって、プロパティで大きさを数字で入力し直すこともしょっちゅう。

そこで出番が Shift キー

■Shift + ドラッグで均等に拡大・縮小する


丸や四角のオートシェイプのカドを摘んで拡大縮小するときに、Shift キーを押していると、かならず

 丸 ⇒真円になるように拡大・縮小する
 四角⇒正方形になるように拡大・縮小する

ように作用します。

あと、縦横比を一定にしたまま拡大するコツ

★P54〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●拡大・縮小の悩みも Shift で解決
マウスでドラッグして、拡大・縮小を行う場合にも、同様の問題が先生します。

1 節でも触れたことですが、縦横の比率が変わりてしまい、同じ形にするのが難しいからです。

ここでも、役に立つのが Shift。

Shift を押しながら、図形のハンドルをドラッグすると、縦横比率を保ったまま、拡大・縮小ができるのです。

このワザが特に役にかつのが、写真やイラストをパワポに貼り刊ける場合。

これらは、縦横比率が変わりてしまうと本当に困りてしまいますが、Shift を押しながらドラッグすれば、やはり縦横比率は一定。知りていると、大いに役立ちます。

中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
―――――――――――――――――――――★


■正確な水平線を引く


線のオートシェイプに対して、Shift キー を押しながら引っ張ると、線が必ず真横か垂直に拡大・縮小されます。

■均等に拡大する


これは自分も知らなかったのですが、やってみると確かにできる、複数のオートシェイプを均等に拡大するコツ。

複数のオートシェイプを選んでおいて、カドにあるハンドルをドラッグすると、縦横比や位置関係を維持したまま拡大・縮小ができます。たとえば、複数のオートシェイプで描いた図形を拡大・縮小すると位置関係が崩れてしまって妙な絵になりますが、この方法なら位置関係が崩れません

■複数のオートシェイプを同時に選択する


★P54〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●図形の同時選択をうまく行うワザ
あれこれ作図では、図形を配置する場所を移動する場合など、複数の図形を同時選択することがよくあります。ここでも Shift が役立ちます。

Shift を押しながら、図形をクリックすると、同時選択を行うことができるからです。

ただ、図形の選択は意外にやっかいです。パワポの図形には重ね順があるため、背面に回りてしまりた図形は、いくらクリックしても選択できないからです。

マイクロソフトのサイトを見ると、こんなときのために、次のような方法を紹介しています。

その方法とは、リボンの「選択」ボタン

これをクリックすると、表示されるメニューの一番ドに、「選択する図形と表示」があります。これを選ぶと、そのスライドで使りているすべての図形が一覧表示されます。

確かに、次から次へと図形を選択する場合は、便利なので、覚えておいて損はないでしょう。

ただ、たくさんの図形を使っていて、ズラリと一覧に表示される場合など、面倒に感じられることも少なくありません。そこで役立つのが、マウスをクリックしたまま動かして、範囲を指定する方法。

すると、その指定した範囲に含まれる図形を・気に同時選択することができる

この方法を実際に使っている人は多いのではないでしょうか。

ただ、この方法にも弱点があります。

「含まれる」というところがそうで、テキストボックスの余白部分など、範囲指定した中に完全に収まっていない図形は選択できません。

そこで、再び Shift の出番。

Shift には、選択中の図形をもう一度クリックすると、選択をやめるという機能があります。

つまり、同時選択した図形の中から、余分なものを排除することができるのです。

マウスで範囲指定するとき、関係ないものが含まれてもかまわない、という意識で余裕をもって広く同時選択を行い、後から関係ない図形を Shift を押しながらクリックして外す、という方法のほうが素早くできる、という場合が少なくありません。

中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
―――――――――――――――――――――★


オマケですが、そのページの全てを選択するには、

 CTRL+A

が便利です。AllのAと覚えておくと便利。


■参考図書 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本

コツさえわかれば、絵心がなくても大丈夫!
図解化の基本からオフィスソフト(PowerPoint、Word、Excel)の作図テクニック、
そして、全312アイテムの描き方を紹介。

あなたの企画書の説得力を10倍アップする究極の実践書! !

あなたはいくつ、描き方をイメージできますか?

□老若男女の描き分け
□人物をビジネスマンと分からせる方法
□建物を学校とわからせる方法
□公共サービス(電気・水道・ガス)の描き方
□現在・過去・未来の時間の描き分け

答えはすべて、本書にあります!




◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
著者 :中山真敬

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
検索 :最安値検索

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと
 かっこいいグラフを作れるテンプレートChartChooser
 図やチャートをきれいに整列させなさい
 図形編集の究極技:頂点の編集
 オートシェイプの文字だけを連続して修正するコツ
 図解トレーニングで反射神経が鍛えられる
 オートシェイプのコツ:SHIFTを使うときれいに拡大できる
 プレゼン資料にネットで拾ったイラストは使うな
 図解力を10倍高める本
 会議にパワーポイントをむやみに使うな

●このテーマの関連図書


デザイン仕事に必ず役立つ図解力アップドリル

図解力の基本ちょっとしたコツだけど、だれも教えてくれない88のテクニック

手描きで考え、伝える図解表現使いこなしブック

[動く]図解力アップドリル

[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術

誰でもデキる人に見える図解de仕事術(アスカビジネス)



■関連する記事

図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと

よく「図解」という言葉が使われますが、どうもこの意味を誤解していて、きれいなピクトグラムや挿絵を使って、ひと目で意図がわかるようなものを想像される方が多いようなのですが、こういう定義を「図解」に与えてしまうと、私のようなイメージ貧困なボンクラにはハードルが非常に高くなってしまいます。過去記事でも、「文字とマル、線と矢印だけで十分図解だ」などと書いてましたが、実際、絵を描くことと図解そのものには乖離があります。図..

できるかどうか試してみる

このサラヒン〜サラリーマンの仕事のヒントを始めてから早いもので5年が経ちました。途中、若干の紆余曲折がありましたが、かれこれ1200超の記事を書きました。やってみれば大したことはない最初は、ブログにしてもメルマガにしても、「まあ1ヶ月も続かないだろ」と思ってました。それほど、仕事のコツなんてたくさん思いついたわけでもなかったですし。ところが書き始めてみると、仕事を早くするのコツみたいなものにいろいろ気が付きました。記事にするという目標もあって、かなりの本を読めました..

図やチャートをきれいに整列させなさい

仕事柄、パワーポイントやExcelなどでオートシェイプで書いた図やチャートを見る機会が多くあります。その際、結構気になるのが、オートシェイプやそれによって書かれた図、チャートの不揃いさ。・ホームベースのオートシェイプで流れを表すときに、オートシェイプの大きさがバラバラ・フローチャートで中心点があっていないため、接続している線が傾いている・スケジュールを書いた図が不均等に並んでるもちろん、これらは発表者(資料の作成者..

プレゼンの原稿は作っても読んではいけない

会社でよくプレゼンをする機会があります。ウチワのプレゼンなら原稿は用意せずに PowerPoint の資料だけ用意して、そこに書いてあるキーワードや図の説明をしながらプレゼンをします。ちょっと大きなプレゼンだと、事前に原稿をつくり、原稿を読みながら練習をします。が、本番のときには原稿は持っていかないことにしています。プレゼンで原稿を読んではいけない原稿の丸読みは相手にとって退屈なだけ..

図形編集の究極技:頂点の編集

PowerPoint でこれを使っている人は殆どいない!という究極技をご紹介します。頂点の編集オートシェイプを選択すると、黄色い四角が図形の一部に表示されるのはご存知だと思います。これを移動させると、オートシェイプ図形のバランスを変えることができます。しかし、図形を自由に変形することはできません。あくまでも用意された図形の形をちょっとだけかえることができるだけ。これに対して、「頂点の編集」では、あらゆる形の変形図形を作ること..

オートシェイプの文字だけを連続して修正するコツ

パワーポイントでおなじオートシェイプを複数個つくって、そこに異なる文字を書き込むような場合は結構ありますよね。このとき、いちいちオートシェイプから四角形を選んで、オートシェイプを配置して、ダブルクリックして文字を書き込む…、なんてことをやっていると、2〜3個ならいいですが、10個も20個もやっていたら、わたしなら途中で放り出します。「こんな面倒なことやってられるか〜!」複数の同じ形状のオートシェイプを編集する方法まず、書きた..

図解トレーニングで反射神経が鍛えられる

ちょっと想像してみてください。あなたの会社の社長が、今年度の経営計画について説明をしています。「社会環境が〜〜」「会社の業績が〜〜」「競合他社の動向が〜〜」::(中略):「だから、我々はをしなくてはいけないんだ!頑張ろう!」たぶん、毎年繰り返される光景ですよね。でも、たいてい覚えてません。唯一、覚えているのは、社長が「をするぞ!」と言ったという部分だけ。※下手をすると、そこす..

オートシェイプのコツ:きれいな波線を書く方法

グラフなどで、波線を書くシーンって結構ありますね。たとえば、途中を省略したときとか。でも、波線って、自由曲線で書くときれいに均等にならないんですよね。これをきれいに書くコツがあります。グリッド表示コツは、「グリッド表示」にあります。まず、白紙のスライドで、スライドの適当なところを右クリックして、メニューから「グリッドとガイド」をクリックします。そこで出てきたダイアログの「グリッドを表示」にチェックを入れます。そうしたら、グリッドの点線が表示されます。……もうわかっち..

オートシェイプのコツ:文字はテキストボックスを使う

PowerPoint で図を書いて、文字を入れるときに、その図自身に文字を書くと、図を移動させるときにきちんと文字もくっついてきて楽ちんです。しかしながら、図が四角形でない場合、とくに丸にテキストを書くと、文字が中央部分にしか入らないため、文字を小さくしないといけなくなります。以下の2つの図を見比べてみて貰えればわかりますが、同じ大きさの文字が、オートシェイプにはいっているのに、2行で書けている場合と、3行になってしまっている場合があります。文字を書くなら、テキスト..

オートシェイプのコツ:SHIFTを使うときれいに拡大できる

Excel や PowerPoint で "まんまる" を書く方法を知ってますか?Shiftキーを使うときれいな図が書けるオートシェイプを書くときに、縁のグリッドをマウスで移動させます。ところがマウスって大雑把な位置を指定するのは得意ですが、正確な位置を指定しようとすると結構難しいです。たとえば、こういうテキストでも、ある文字列を選択しようとしてドラッグすると1文字ずれたり、1文字足らなかったりして思わず舌打ちしたりします。こ..

■同じテーマの記事

置くべきところに置くと失せ物がない

私個人の場合、年に1,2回くらいは携帯を忘れて会社に行くことがあります。たいていは、夜充電をして、朝出勤時にカバンに入れ忘れる、というのが私のいつものパターン。会社について、カバンから携帯を取り出そうとした時点で、いつも入れているカバンのポケットにない!、「あちゃ〜、忘れてきた…」と。一方、私の家内はというと、出かける前に携帯を持っていないことに気がつけば、「携帯がない〜」と言いながら家中探し回って、出かける時間がどんどん遅れていくということがあります。出かけ..