■テーマについて話す
まず、自分のテーマについて話すときには、相手はシロウトだと思って話すことが前提です。
面接官は概ね、人事担当者、部門責任者、部門の技術責任者が担当します(重複していることもありますが)。もともと採用は「こういう技術・能力を持った人を採用したい」ということからスタートするので、当然その力を持った人が面接をするのですが、それだけではなく、人事権を持った人や採用判断をする人も参加して、その人の技術力の評価を参考に採否の判断をするわけです。
したがって、あなた(応募者)の専門分野の知識がない場合が少なくないんですよ。
そうすると、「ビッグデータ解析における××法の〜」とか「SLA締結におけるダウンタイムが〜」とかいってもわからない。わからないものは評価のしようがなくなります。
それを如何に相手にわかるように伝えるかというのが、うまい人のほうがやっぱり合格率が高いですね。
■専門用語を解説してから使うのは「悪手」
よく面接やプレゼンの技術の本やWebなどでは、
専門用語は説明してから使いなさいのような指導がされているようですが、面接官の立場から言わせてもらえれば、
それではわかるようにはならないです。
何かの本のように、「あれ、この単語どういう意味だったっけ?」と前の説明のページに戻って読めるようなものなら、こういうやり方でいいですが、面接は言葉のやりとりなので、「これって確か…」とか考えないとわからないようなものは、必ずついていけなくなります。
だから、
専門用語は使ってはいけないのであって、「説明をしたからつかってもいい」ことにはならないです。
たとえば、もしあなたがコンピュータ屋なら、自分の業務を説明するのに実際に文章を書いてみてください。カタカナや英語は全部NGワードです。もしあなたが人文系の業務なら5文字以上の連続した漢字とカタカナがNGワードです。
これをもっと平易な言葉(日本語)におきかえて説明できるようにしてください。ただし、その場合は正確な理解は期待しなくていいです。技術的に正しいかどうかは技術屋同士が話せばいいことであって、面接の場ではあなたがどのような技術に強いのか、どのような能力を持っているのかがわかりさえすれば問題はありません。
この辺りは池上彰氏の説明の仕方がすごくうまくて勉強になります。
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書) 伝える力 (PHPビジネス新書)一度は読んでおきたい一冊ですね。
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