たとえば、「確かにやった」と他人に言えるだけの行動をして、あとは何日も腕をこまねいて何もしなかったとしましょう。

その場合、「やってはみたがうまく行かなかったんだ」と言ってしまえば、あなたは誰からも責められないかもしれません。

 「その日は体長が悪くて…」
 「相手との都合が合わなくて…」

言い訳にはいろいろなバリエーションがあるが、何を言ったとしても納得してくれない人物がいます。


 あなた自身。言い訳を言った瞬間の自分の気持ち

です。

本当は、最善を尽くさなかったことは知っていて、その言い訳を言った瞬間に自分を責めているんです。

しかし、時がたったり、何度も言ううちに、その気持は薄れてきます。
やがて、その言い訳が、真実であったと錯覚します。

こうして、錯覚が確信となり、あなたは自分の望むものから、自らの力で遠ざかっていきます。

結果にかかわらず、常に100%の努力を傾け、最善をつくすこと。

その第1歩は

 言い訳をしない/作らない

ことから始まります。

■全力を尽くす

小説やマンガで、主人公が大きく伸びるイベントは全力を尽くしてそれでもうまくいかなかった時に訪れます。

そのほうが話の流れとしては面白いですし、それで挫けてしまったら物語が成立しませんから。

「挫ける」というのは、自分に言い訳をすることです。
 「×××の状況が悪かった」
 「自分の本当の実力はこんなものではない」
これを肯定した瞬間に、自分のキャリアは終わったと思ったほうがいいです。

人は何歳になっても成長し続けられます。成長することを諦めなければ。

全力を出しきりましょう。それによって自分の現在の実力をはかることができますし、それによってしかはかることができません。

ただし、全てにおいて全力を出すのは無駄です。散漫になるだけです。
ある一時期においては、あることにだけ全力を出してください。

 今年は×××については一切の出し惜しみをしない

そうして、人は新しいものを修得する台座を獲得するのです。

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