■どんなに無駄と思えることも、完璧に無駄になることなど1つもない



このセリフは以下の本、お金の9割は意欲とセンスだ-年収がぐんぐん伸びるビジネスセンスの磨き方に書いてありました。

ちょっと、本のタイトルや副題が「アレ」ですが、内容的には、含蓄の多い本でした。

人は色々なことを経験から学んでいきます。
つまり、やってみないことには、「良い」も「悪い」も判断できないんです。

やってみて、自分の性に合わないと思えばやめればいいし、面白いと思えば続ければいい。

だから、とにかくなんでもやってみようと。
本書には

 「性に合わないことは、一度どっぷり浸かってやってみれば十分にわかるからだ」

と書かれています。「どっぷり」というのが気に入ったところで、ちょっとだけやってみてもその物事の本質はわかりません。フルパワーでやらないと、それに触れることができないんですね。

しかし、人生なんてたかだか100年。そのうち本当に自分の意志で行動できる時間は半分もありません。なので、取捨選択はしないといけません。でも、そこで迷いが生じます。

それでも、「やってみたいかも」と思ったということは、「何かが琴線に引っかかった」ということで、その何かを考えながら、次にやるときに、同じように引っかかったところを見ていくと、ある程度自分の傾向が絞り込めます。

ただし、こういうのもたくさん経験してみないとできないんですね。だから、気になったものは一度はのめり込んでみるのがいいのではないでしょうか。


■実は成功者たちは揃いも揃って飽き性だったそうである。


再びお金の9割は意欲とセンスだ-年収がぐんぐん伸びるビジネスセンスの磨き方の引用。

成功者たちは揃いも揃って飽き性だったというのは、すべての成功者をさしているわけではないように思いますが、少なくともそういうタイプの人がいたことは確かですね。

事業の成功者にしても、「その道一筋」という人もいたでしょうが、やたらとあちこちに手を出して、その中から、うまくいくものだけを成長させて、結果として成功者として有名になった人がいますよね。

本書には

★――――――――――――――――――――――――――
成功者たちは忍耐強く無理に物事を続けていたのではなく、自分が自然に続くことだけをやっていたのだ。これが凡人と似て非なることだった。100にチャレンジして、1つでも継続できるものが見つかればそれで御の字と考えるのだ。
その代わり、その1つに対しては常軌を逸するほどに人生を賭けていた。
――――――――――――――――――――――――――★


と書かれています。

実際、いくつもいろんなことをやっていれば、ほんの少しだけかも知れませんが、継続できることが見つかります。それをどんどん突き詰めていきながら、そのエッセンスを水平展開して、同じようなこと(同じことではなく、やり方やプロセスが同じもの)を見つけていくと、多彩な人間になれるのかもしれません。

私は、一時期あらゆるプログラミング言語に手を出しました。その中で未だに使っているのは、perl とC++くらいですが、プログラミング言語の概念を学ぶことで、プロジェクトマネジメントや組織マネジメントの考え方がクリアになったように思っています。

プログラミングと組織マネジメントがどう関係しているのかはうまく説明はできませんが、組織マネジメントの手法をプログラムのマルチタスク動作やデータのインプット・アウトプットとして理解しているみたいなんですよね。

ですので、本ブログや『<<サラヒン〜サラリーマンの仕事のヒントhttp://sarahin.seesaa.net/』などでも、

 割禁(割込禁止)
 UWSCをバッチ化する方法
 NexusFilerの使い方(コマンドライン起動編)

などプログラムネタが他の仕事術の紹介Web等と比べて多いんでしょうね。

 ―――閑話休題―――

■興味が続かない理由


結局、続かないのは、本当の自分に合ったことをやっていないからか、やったことによって自分に必要な栄養部分が取り込まれてしまって、それ以上やる必要がないと意識が判断したからなのでしょうね。

その経験は結果として、次に新しいことをやるときの基礎になってくれます。

だからこそ、ひとと同じものを見ても、理解する基礎知識がちがうので、ひととは異なった見方ができるようになるということです。いろんなことにどんどんチャレンジしましょう

自分にあっているかどうかは、
 やってみればわかるが、やってみないとわからない
ですし、
 やってみたことは血肉になる
ということですね。